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 令和2年4月13日(月)
 皆さんは,ハチドリのひとしずくという,おはなしを知っていますか?
小さな力の大切さを教えてくれる南アメリカにあるアンデス地方の古くてあたらしいお話です。

 『ハチドリのひとしずく』
森が燃えていました
森の生きものたちは われ先にと 逃げて いきました
でもクリキンディという名の
ハチドリだけは いったりきたり
口ばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは
火の上に落としていきます
動物たちがそれを見て
「そんなことをして いったい何になるんだ」
といって笑います
クリキンディはこう答えました
「私は,私にできることをしているだけ」

 皆さん,志布志中学校の生徒一人一人が,ささやかでもいいのでできることを実践し続けたら,きっと大きな力になると思います。
志をそろえ,一人一人の力を結集し,志布志中学校生の底力を発揮しましょう。

令和2年4月10日(金)
 皆さんには是非とも自主的・主体的な人間になってもらいたいと願っています。そのために,皆さんが実践する方法は「腰骨を立てる」ことだと言われています。
 皆さん一人一人が自分の主体性を確立するためには,何よりもまず,腰骨を立てることから始めましょう。
 体の中で一番動かない場所はどこでしょう。それは胴体なのですが,その中心とは実は下半身なのです。しかもその下半身の中心こそ実に腰骨なのです。この「腰骨を立て通す」ことで,自主的で主体的な人間に成長することができるのです。
腰骨を立てるには次の三段階があります。
第一,まずお尻をウンと後ろに引くこと。 
第二,次に腰骨の中心をウンと前へ突き出すこと。
第三,最後に下腹に力を入れ,それをできるだけ維持すること。
こうすることによって,上体がとても楽になり,自然にどっしりと落ち着いた人間になれるのです。
森信三という教育学者は,「子どもの教育上,何が一番大事ですか?」と尋ねられたら,ちゅうちょなく「それは常に腰骨を立てる人間にすることです」と答えられていらっしゃいました。
皆さんの授業中の姿勢を観察すると,耐える力が弱い生徒は,腰骨が倒れています。腰骨を立てればシャンとなります。これから腰骨を立て,やる気を出し,そして主体性を伸ばしていきましょう。

 『はきものをそろえる』
はきものをそろえると こころもそろう
こころがそろうと はきものもそろう
ぬぐときにそろえておくと
はくときに心がみだれない
だれかがみだしておいたら
だまってそろえておいてあげよう
そうすればきっと
世界中の人の心も そろうでしょう
この詩は,長野県篠ノ井(しののい)町の円福寺(えんぷくじ)の藤本幸邦(こうほう)和尚(おしょう)の作です。永平寺(えいへいじ)の開祖である道元(どうげん)禅師(ぜんじ)の「脚下照顧(きゃっかしょうこ)=足もとを照らしてよく見る」という教えを,分かりやすい詩として表現したものだそうです。
トイレのスリッパを後から入る人のために“回れ右”して出船型に揃えておくことは,次使う人に配慮するという礼儀でありマナーです。広く考えると,将来の子孫,これからの人類のために,美しい地球環境を残そうとする願いと共通するものがあると思います。『自分さえければ,後はどうなったって知ったこっちゃない』このような考えでは,私たちの子孫が迷惑をこうむります。後から使う人たちのためにスリッパを揃える。この思いやりの習慣をしっかり身につけながら,物事を地球規模で考えられるよう成長してください(Think Globally, Act Locally)。
シンクグローバリィ アクトローカリィ