令和2年11月30日(月)
時間が守れる
昭和女子大学 板東眞里子 学長
時間を守ることは,一番大切なマナーです。学校に遅刻したり,会社に遅刻する人はそれだけで「やる気が無い」と思われます。
例えば,友だちと待ち合わせをしたとき,約束の時間よりも前に着くと,それだけ相手を大事に思っているということを,言葉に出さなくても伝えることができます。時間に遅れて行く方が,いろいろな約束があって忙しい人気者だと思われると思ったら大間違いです。
大人になると分かりますが,むしろ忙しい人ほど,時間をきちんと守っているものです。また,時間を守る人ほど,人から信頼され,仕事で成功しているのは,いつの時代も,また世界のどこでも共通しています。
約束の時間に間に合わないと思うと,焦ってしまって,心のゆとりがなくなります。遅刻しそうになって,ハラハラするのは,自分にとってもストレスになりますし,周りにもイライラした態度をとってしまったり,忘れ物をしてしまうことにもつながります。
約束の時間を守るためにはどうしたらよいでしょうか。時計の時間を5分進めておく(これは,進めておくことに慣れてしまうと,効果がなくなってしまいますが),約束の場所までの時間を,少し長めに見込んで,早めに出かける,携帯電話や腕時計にアラームをセットしておくなどの方法があります。
例えば,電車で10分の距離でも,乗り換えや電車待ちで時間がかかることを考えて,15分と見込んでおけば,途中で焦らずにすみます。そして,出かけるための用意は前もってきちんとしておくことも大切です。
出かける直前にバタバタ支度をして,忘れ物をしてしまい,取りに戻って時間に大幅に遅れてしまうなどということがないように,余裕を持って準備をしておきましょう。
できるだけ前の日のうちに,持って行くものや着ていくものを整えておくようにします。それでも,出かける直前に友だちから電話がかかってきたりするかも知れません。
「絶対に時間を守るのだ」という,強い意志を持って,時間の配分を変えたり,準備をするようにしましょう。
月: 2020年11月
『GIFT(ギフト)』
令和2年11月27日(金)
GIFT(ギフト)
今日は,Mr.Children(ミスチル)のGIFTという曲の歌詞を紹介します。
一番きれいな色ってなんだろう?
一番ひかってるものってなんだろう?
僕は探していた 最高のGIFTを 君が喜んだ姿をイメージしながら
『本当の自分』を見つけたいって言うけど
『生まれた意味』を知りたいって言うけど
僕の両手がそれを渡す時
ふと謎が解けるといいな 受け取ってくれるかな
長い間 君に渡したくて 強く握り締めていたから
もうグジャグジャになって 色は変わり果て
お世辞にもきれいとは言えないけど
「白か黒で答えろ」という 難題を突きつけられ
ぶち当たった壁の前で 僕らはまた迷っている 迷ってるけど
白と黒のその間に 無限の色が広がってる
君に似合う色探して やさしい名前をつけたなら
ほら 一番きれいな色 今 君に贈るよ
地平線の先に辿り着いても 新しい地平線が広がるだけ
「もうやめにしようか?」自分の胸に聞くと
「まだ歩き続けたい」と返事が聞こえたよ
知らぬ間に増えていった荷物も まだなんとか背負っていけるから
君の分まで持つよ からそばにいてよ
それだけで心は軽くなる
果てしない旅路の果てに 『選ばれる者』とは誰?
たとえ僕じゃなくたって それでもまた走っていく 走っていくよ
降り注ぐ日差しがあって だからこそ日陰もあって
そのすべてが意味を持って 互いを讃えているのなら
もうどんな場所にいても 光を感じれるよ
今 君に贈るよ 気に入るかなぁ? 受け取ってよ
君とだから探せたよ 僕の方こそありがとう
一番きれいな色ってなんだろう?
一番ひかってるものってなんだろう?
僕は抱きしめる 君がくれたGIFTを
いつまでも胸の奥で ほら ひかってるんだよ ひかり続けんだよ
『小さなケーキ』
令和2年11月26日(木)
小さなケーキ
今日は,「小さなケーキ」という,ある女性が書いた文章を紹介します。
これ,反抗期の時の話しなんだけど,今でも忘れられない。
幼い頃からずっと片親で育ってきた私は,父親と二人暮らしをしてた。友達や親戚から見ても,誰から見ても,私を大事に宝物の様に可愛がってくれて,一生懸命働いてくれてた。私の願い事は無理してでも,自分を犠牲にしてでも叶えてくれた。風邪の時には仕事さぼってでも側に居てくれてた。寂しい思いはさせなかったと思う。
二人きりだけどクリスマスや誕生日も毎年してくれた。
けど,十代半ば,反抗期のせいで,父の優しさが凄くうざくなってきたんだ。心配される事とか,口聞く事も,すべてがうっとおしくなったんだ。私は毎晩,夜遅く帰って来て父が心配してくれても私は父に罵声しかあびせなかった。友達と遊ぶ事が楽しくて,だんだん家にも帰らなくなった。そんな毎日を繰り返しまた夜,久しぶりに帰ったら私の分のおかずとか,小さなケーキがおいてあったんだ。もう誕生日も二~三日すぎてたのに,おいてあって,毎日ご飯作っていつ帰って来るのか分からない私をずっと待っていてくれてたんだと思ったら,切なくて悲しくて申し訳なくて涙が溢れてきた。そして無造作に置かれてた小銭入れ,ボロボロな汚い小銭入れ,私が幼稚園の頃に父の日にあげたやつ。まだ使ってたんだ。
父は,ほんとに私を誰よりも何よりも大切な宝モノなんだって事が胸につきささって,父に優しくしてあげられなかった事に,また泣いた。
また後から知った事だけど,私が小さい頃に書いた父の日のカードも,肌身離さず持っていました。
あの一件以来,私はちゃんと帰るようにはなりました。
そんなこんなで今私は結婚もして,もうすぐで子供も産まれます。私は父がくれたあの愛情を,これから産まれてくる子供にたっぷりそそぎます。
そんな私をこれからも空から見守っててください。
お父さん,こんな私を育ててくれてありがとう。
私はとっても幸せです。
大好きだったよ。