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受賞伝達式,県総体推戴式,1学期終業式が行われました。
受賞伝達式では,地区水泳大会や合唱コンクールなどの表彰が行われました。また,県総体推戴式では,県総体に出場する部活動のキャプテン,部長が,大会に向けての抱負を発表しました。
終業式では,各学年と生徒会の代表者が1学期の反省を発表しました。42日間の夏休みを充実させてほしいと思います。

令和3年7月20日(火)
1学期終業式
 昨年度は,7月いっぱい授業があり,7月31日に1学期終業式を実施しました。今年度は新型コロナウィルスの影響で,1年生の宿泊学習や2年生の修学旅行が実施できないなど,学校行事での支障があったものの,地区中体連総体が開催され,校内でも合唱コンクールをはじめ,多くの行事を工夫しながら実施することができました。
 さて,私は,始業式や入学式において,3つのお願いをしました。最初は,夢や目標,すなわち志をもつこと。次にいじめなど絶対に無いようにすること。最後に,無言作業を通した自らを磨くことも意識した清掃への取り組みです。
 やる気を出し,夢や目標,志に向かって取り組むために,へその下(丹田)に力を入れ,腰骨を立てることをお願いしました。しかしながら,授業中,まっすぐに座っていられない生徒もまだいるのは事実です。授業の最初と最後だけでも,腰骨を立て背筋をまっすぐ伸ばしましょう。すると少しずつ,やる気が出てきますよ。
 次に,いじめをしないことはもちろん,自分自身と,周りの人とを大切にすること。自分自身と周囲を磨き合う「切磋琢磨」はできましたか。お互いが磨かれるような,友情を培っていきましょう。
 最後に,無言作業ですが,まだ作業中大きな声を出してしまい,指導を受ける生徒もいる反面,多くの生徒,大半の生徒が無言作業ができていると感じています。特に3年生の取り組みは素晴らしいです。2学期は全員が無言で作業に取り組めるように挑戦しましょう。始業式では,シアトル・マリナーズの菊池雄星(ゆうせい)投手が,花巻東高校野球部に入部以来ずっとトイレ掃除をやり続けていることを紹介しました。菊池投手は,素手で便器を磨いていたといいます。これは「嫌なことから逃げないでやることであり,精神を鍛えるために実施している」そうです。菊池投手の後輩でエンゼルス大谷翔平選手は今でも,試合中でさえもごみを拾っています。大谷選手はごみを拾うことで「運を拾っている」と言っていました。
 これら3つは本校の校訓である自主・友愛・奉仕でもあります。この1学期を振り返って,この3つを行動に移せましたか?もし,不十分な項目があると思ったら,夏休みや2学期以降の中学校生活で心がけて行動し,改善することを願っています。
 今日,皆さんはこの後,担任の先生から通知票を受け取ります。そこには,皆さん一人ひとりに対する担任の先生の様々な思いや願いが込められています。これまで頑張れたことや,来学期以降努力が必要とされること,夏休みや2学期の過ごし方など,メッセージが記載されています。これらの言葉を謙虚に受け止め,これからの一層飛躍するために頑張ってください。
 今年度から,各教科の観点が3つになっています。「何を知っているか,何ができるか」という「個別の知識・技能」と問題解決能力に関する力である「思考力・判断力・表現力」,そして,教科教育にとらわれない,より広い意味での人間教育についての目標である「学びに向かう力・人間性等」の3つです。3つめの,「学びに向かう力・人間性等」は,仲間と協力する力や,自分の感情をコンロールする力,優しさや思いやりなど豊かな人間性のベースとなる資質や力を伸ばすことに重点が置かれています。ですから,授業中,積極的に取り組むことはもちろん,仲間と助け合うことも求められています。ですから,他の人の学習を邪魔することなどは許されないことはもちろんのことです。
 いよいよ明日から,42日間の夏休みです。そして,それらすべての日には24時間があります。つまり,夏休みは1008時間という時間があり,それらの時間使い方は皆さんの気持ちと行動次第です。誰でも楽なこと,楽しいことを選択しそうになるかも知れません。ですが,皆さん一人ひとりの可能性を伸ばさずに,即ち挑戦することなく,終えてしまうのは,もったいないです。誰にとっても,1年生,2年生,3年生のそれぞれの夏休みは,今回1回限りです。一度だけのこの夏休みを充実したものとしましょう。そのためにも,学年+1時間,すなわち1年生は2時間,2年生は3時間,3年生は4時間の家庭学習の時間を確保してください。そして,法律に触れなくても,だめなことをしてはなりません。
 7月23日から8月8日までは,東京オリンピックも開催されます。新型コロナウィルス感染症拡大の影響のため,直接応援することはできませんが,57年ぶりのこの大会での感動を,私たちのやる気やモチベーションへと昇華しましょう。
 明日から始まる夏休みを終え,403名全員が「有意義な夏休みだった!」と言って2学期に再会できることを期待して,1学期終業式のあいさつとします。

令和3年7月19日(月)
この世界に生まれ落ちることができただけで幸福だと思う
今回は鬼滅の刃第186話「古(いにしえ)の記憶」に登場する,継国縁壱(つぎくに よりいち)の言葉です。
 縁(より)壱(いち)は,『この世はありとあらゆるものが美しい。この世界に生まれ落ちることができただけで幸福だと思う』と主人公の炭(たん)治郎(じろう)に語りました。
 この言葉は,受け取る人によって,その感じ方はさまざまかも知れません。しかし,そもそも,私たちがこの世に「生を授かり」,今「生きている」ことは,とても有り難いことです。この「有り難い」とは,めったにないこと,在ることが難しいという意味です。まず,私たちは,今生きていることは有り難いことであることに気づかなければなりません。
 縁(より)壱(いち)は,妻と我が子を鬼に殺されてしまい,家族で平和に暮らすという小さな幸せすら叶いませんでした。だからこそ,誰よりも,小さな幸せを感じられる人になったのかも知れません。
 幸せは幸せでない状態があるからこそ,感じられるものです。「自分に与えられた“小さな幸せ”に感謝する」ことで,私たちはすべてが癒やさ(いやさ)れる想いに包まれるのではないでしょうか。
 小さな幸せを有り難く感じる自分自身でいましょう。この世に「生(せい)を授かり」,今「生きている」ことだけでも,とても有り難いことなのですから。