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校内の桜の花が見頃を迎えてきました。志布志中学校にはたくさんの桜の木が植えられており,青空に可憐な花々がとても映えています。
今日は令和3年度最後の登校日で,修了式と離任式が行われました。
修了式では,各学年の代表者に修了証書授与されました。その後,各学年と生徒会の代表が,3学期の反省と今後の抱負を発表しました。離任式では,志布志中から転任される12名の先生方とのお別れをしました。長い先生で8年間,志布志中学校の生徒のために尽力してくださいました。先生方の新任地での御活躍を,生徒,職員一同で応援しています。これまで本当にありがとうございました。

令和4年3月24日(木)
ゆずり葉
 今日は,河井(かわい)醉茗(すいめい)の「ゆずり葉」の詩を紹介します。
子供たちよ。これはゆずり葉の木です。
このゆずり葉は 新しい葉が出来ると
入り代わって古い葉が落ちてしまうのです。
こんなに厚い葉 こんなに大きい葉でも
新しい葉が出来ると無造作(むぞうさ)に落ちる
新しい葉にいのちをゆずって――。
子供たちよ
お前たちは何をほしがらないでも
すべてのものがお前たちにゆずられるのです
太陽のめぐるかぎり
ゆずられるものは絶えません。
かがやける大都会も
そっくりお前たちがゆずり受けるのです。
読みきれないほどの書物も
幸福なる子供たちよ
お前たちの手はまだ小さいけれど――。
世のお父さん,お母さんたちは
何一つ持ってゆかない。
みんなお前たちにゆずってゆくために
いのちあるもの,よいもの,美しいものを,
一生懸命に造っています。
今,お前たちは気が付かないけれど
ひとりでにいのちは延びる。
鳥のようにうたい,花のように笑っている間に
気が付いてきます。
そしたら子供たちよ。
もう一度ゆずり葉の木の下に立って 
ゆずり葉を見るときが来るでしょう。
 醉茗(すいめい)は,1874年(明治7年)生まれの日本の詩人です。この「ゆずり葉」はかけがえのない大切なものすべてを,子供たちのために引き継ごうとしている詩です。志布志中学校の皆さんも,引き継がれたものを大切にしていきましょう。