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令和3年5月31日(月)
なんで自分で決めないの?
 これは,鬼滅の刃第53話「君は」の中のセリフです。炭(たん)治郎(じろう)がカナヲに言った言葉が「なんで自分で決めないの?」でした。
 胡蝶しのぶの屋敷での機能回復訓練が終わり,炭(たん)治郎(じろう)はお世話になった人へお礼を言って回りました。その中でしのぶの継子(けいし)であるカナヲに話しかけたのですが,まったく返答がありませんでした。炭(たん)治郎(じろう)が困惑していると,カナヲは突然コインを天に投げて手の甲に落とします。コインの表が出ると「さよなら」と言い,それきり感情が消えたように何も話しませんでした。
 炭(たん)治郎(じろう)がカナヲにその理由を聞くと,「指示されていないこと以外は自分で決めず,コインで決める」と返ってきました。それを聞いたとき,炭治郎がカナヲに言った言葉が
「なんで自分で決めないの?」
「カナヲはどうしたかった?」でした。
 鬼滅の刃では,このような,「自分はどうありたいのか」「あなたは何がしたいのか?」と自分の想いを問われるシーンが度々あります。主人公の炭(たん)治郎(じろう)は「自分のやりたいこと」言い換えるならば「内発的動機づけ」を象徴する存在として描かれています。
 皆さんも,自分の人生をコインの裏表などで決めることなく,自分の意志・気持ちで決定していきましょう。

令和3年5月28日(金)
「授業の後,動かない生徒の話」
これは,性格も明るく,クラスの人気者だった,そして部活動ではキャプテンをしていた生徒の話です。
この生徒は,授業が終わって3分間,じっと机から動きません。今日学習した教科書とノートを見返して,バッチリ復習していたのです。これが毎時間のことですから,素晴らしい取り組みだと思います。他の友だちはみんな,授業の終わりのチャイムで,いっせいに席を離れます。そして,ワイワイガヤガヤとおしゃべりです。その雰囲気の中での3分間ですから,たいしたものです。とても勇気が要ると思います。
授業後の3分間は,家に帰って復習する30分と同じ効力(こうりょく)があると聞いたことがあります。
皆さんも,是非勇気を持って,授業後3分間動かず取り組んでみませんか。

令和3年5月27日(木)
「おかげさまで」
「おかげさまで」という言葉はよく知られていますよね。
「おかげさまで,試験に合格できました」など,「おかげさま」という言葉は誰かに感謝をするときに使う言葉です。「おかげさま」漢字にすると「お陰様」。陰とは隠れて見えないもののことを表しています。「隠れて見えないものの力がはたらいた」ことを,「お陰」という言葉で表現しています。試験に向けて勉強しているときに,勉強の仕方を教えてくれた人は,どうやったら,分かりやすく教えられるか?教える本人には見えないところで努力もしているでしょう。いざ試験となれば,合格して欲しいという気持ちが願いとなるものです。
自分の味方になってくれる存在を多く感じられるほど,「お陰様」と思う気持ちは大きくなっていきます。自分の味方になってくれる人,協力してくれる人が居ると感じるだけで,心強く,進むべき方向を見失わずに努力を続けていけるものです。これは目に見えるものではなく感じるものです。
何か目標を達成したときには,どれくらいの「お陰」が助けてくれたのかをしっかり感じるよう「お陰様で」と感謝をする気持ちを,大事にしていきましょう。
「私は大丈夫,OKなんだ」という自己肯定を身に付けて,周りの人たちと「私もOK,あなたもOK」の相互で肯定し合える関係を増やしていきましょう。