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令和3年1月29日(金)
志をもって生きる
志布志中学校の皆さんは,孔子(こうし)の『論語(ろんご)』をご存知ですか。孔子は紀元前552年に誕生した中国の思想家であり哲学者です。孔子の死後,弟子たちが記録した書物である『論語(ろんご)』には次のように書かれています。
子曰(のたま)わく
吾十有五にして学に志す。
三十にして立つ。
四十にして惑わず。
五十にして天命を知る。
六十にして耳順(したが)う。
七十にして心の欲する所に従(したが)えども,矩(のり)を踰(こ)えず
『論語』の中でも,特に有名な句です。世界一短い,見事な自叙伝と言われています。十代半ばで学問で生きようと志を立てた孔子は,困難にぶつかりながらもこの初志を貫徹します。三十歳になり自分の学問の基礎が出来上がって,どうにかやっていけそうな目処が立ちます。四十歳で物事の道理を理解し,邪な欲望に負けたり判断を誤ったりしなくなりました。五十歳で自分が何をするために生を受けたのか,その意味を知ります。六十歳は円熟期。人の言葉に素直に耳を傾けることができるようになります。七十歳は,思うままに行動しても道理から外れなくなり究極の境地に達したのです。
志布志中の皆さんも,孔子のように十代半ばの今,志を立てましょう。