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 3年生は,今週,人生初めての進路選択である高校受験へ向けての「三者面談」が行われましたが,『心の準備』を整えて三者面談に臨みましたか。
 君たちの中には,6月から7月にかけて部活を引退したことをきっかけに夏休みごろから受験モードに切り替わったという人もいたかもしれません。
 しかし,中には「11月の実力テストが終わってから考えよう」とゆったりと構えていた人もいたかもしれません。
 では,高校受験への『心構え』とはどんなことだと思いますか。 まずは,受験校を決めることが心構えの第一歩です。先日行われた「進路説明会」でも話をしましたが,君たちが決めるのは,進学校ではなく,受験校なのです。希望する高校に進学できるかどうかを決めるのは高校なのです。
 次に,受験校が決まったら,その高校の受験科目や問題の傾向について調べることです。受験校の入試問題について知っているのと知らないのとでは大きな違いが出てきます。また,受験校に進学している先輩たちからその高校の授業や部活動,学校行事,進路先等について聞いてみることも大切です。そういう受験校に関する情報を集めることで自然と受験勉強への意欲も増し,計画的に受験勉強を進めることができるのです。
 最後に,高校受験には必ず個人面接や集団面接などの「面接試験」が実施されます。時間的には,長くても5分程度ですが,「なぜこの高校を受験するのか」「この学校で何を勉強しようと思っているのか」「将来どんな仕事につきたいと考えているのか」等質問されるだけでなく,君たちの身だしなみや態度なども評価されることになります。「その日だけ,しっかりすれば」等と考えていると,日ごろの姿を見透かされてしまうケースもよくあるものです。
 これから約2か月で私立高校入試,約3か月で公立高校入試となるので,「受験勉強」「身だしなみ」,そして「時を守る」事など『心の準備』を進めてください。

 今日は,女子生徒の作文の一部を紹介します。『私のクラスの担任の先生は,とても掃除が好きで「このクラスの掃除を日本一のにしよう」と言って,全ての掃除は雑巾でやれと言うのだ。私は,ずっとほうきを使って掃除を楽にして怠けていた。雑巾で掃除なんて面倒くさいし,手が汚れし,やりたくないと思いながらもしぶしぶやっていた。他の女子も,多分私と同じ気持ちで掃除をやっていた。先生は,私達の態度からだと思うが私たちに「一回、精一杯に掃除をしてみれば分かることがある。」と言った。まあ騙されたと言う気持ちでやってみることにした。昼休みの終わりのチャイムが鳴った。 私は,「ガラッ」とドアを開けると皆が雑巾がけをせっせとやっていた。私は,皆も頑張っているなら頑張らなくちゃと思い,雑巾を床の上に滑らした。そして,気が付いたらいつもの何分も前に終わっていた。私の雑巾は,まるで頑張った証拠のように真っ黒になっていた。普段なら,やだなあと思うが今回は違った。何か分からないけれどとても清清しい気分だった。まるで床のごみと私の心の中の面倒くさいという気持ちと汚くてやりたくないという気持ちも一緒に雑巾で拭き取られてしまったような感じだった。』
 以前,私は学級担任をしていた頃,掃除や一人一役の活動が上手く行かず,「どうにかしなければ」と考え早く出勤し,教室の掃除を一人で始めたことがあります。
 数日経つと,登校した生徒たちが「先生,僕も手伝います。」「私は何をすればいいですか。」と言って,一人また一人と掃き掃除や拭き掃除を始めるようになったのです。そして,1週間後には,教室だけでなく廊下や階段まで範囲が広がり,いつの間にか『朝掃除』の輪が隣の学級,そして学年まで広がっていったことがあります。
 その当時の生徒たちは,きっと『朝掃除』をすることで,言葉には表現できない何かを発見したのだと思います。
 今,志布志中では,毎朝「ほうきの目運動」にたくさんの生徒が参加してくれていますが,そのボランティアの輪を学級にも学年にも広げてみませんか。きっと目に見えない『絆』ができると思います。期待しています。