令和3年9月30日(木)
継続は力なり
「継続は力なり」とは,続けていくことの重要性を述べた言葉です。長い人生を歩んでいれば誰でも挫折を味わうことはあります。そして,精神的に落ち込んで立ち直るのが難しくなり,途中で諦めてしまいたくなることもあると思います。
しかし,挫折に負けずに努力を続けていくことで,努力の積み重ねが自分の力になり,いずれは目標を達成できるということを意味しています。
人は誰でも,叶えたい夢や希望があるものです。とくに大きな目標やゴールを設定した人は,人の何倍も何十倍も努力が必要です。しかし,場合によっては断念したくなることもあるでしょう。それでも「継続」することにこだわり執着することができれば,少しずつでも夢や希望に近づくことができるという意味です。
「継続は力なり」は「何事も続けることで成果が得られるものである」ということわざですが,もう一つ「諦めずに取り組むこと自身が持つ能力の一つでもある」という意味もあります。継続することは,想像以上に困難で,ただ続けていれば良いという端的で容易なものではなく,毎日毎日,続けるという作業は,大変な困難を伴います。
「継続は力なり」とは,力量不足でも断念せず地道に努力することで,将来達成することができるという意味に加えて,目標に向かって取り組みを継続することそのものが才能の一つであることも表しています。
「継続は力なり」は,英語では「continuity is the father of success(コンティニュイティ イズ ザ ファザー オブ サクセス」と言います。日本語に訳すと「継続は成功の父」です。覚えておくといいでしょう。
月: 2021年9月
親友ならば,存分に褒め,はっきり「だめ」と言いましょう
令和3年9月29日(水)
親友ならば,存分(ぞんぶん)に褒め(ほめ),はっきり「だめ」と言いましょう
皆さんには,友だちといえる人はいますか?友だちとの関係をより深めるにはコツがあります。それは,友だちのいいところを見つけて,口に出して褒めることです。ちょっと言いすぎかな,と思えるくらい褒めるといいです。人は誰しも「自分の持つ実際の能力よりも自分自身を高く評価している」ものですから,少し褒められたくらいだと,褒められたことに気づかないこともあります。
だから,少しオーバーに褒めて「やった!褒められた!」と喜ばせてあげることをお勧めします。
褒められた本人が喜んで,より友情が深まるのですから,遠慮せずどんどん褒めたほうがいいと思います。でも,心にもないこと,思ってもいないことを言うのはダメですよ。
ただ,友情は,いつも上手くいくとは限りません。例えば,親しい友だちが何か悪いことをしてしまった場合を考えてみよう。あなたが相手を本当の友だちだと思っているなら,勇気を出してきっぱりと,相手に「ダメ」と言ったほうがいいです。
あなたがダメ出しをしたために,2人の関係が悪くなるかも知れません。しかし,そういう友だちを放っておくのも友情の一つです。
本当の友情なら,また元に戻ってくれます。勇気をもって「ダメ」と言ってくれたことを,きっと理解してくれるでしょう。
しかし,残念ながら,友情をあきらめなくてはいけない場合もあります。それは,相手があなたにお金の貸し借りを要求した場合です。友だちとの間ではお金を借りても貸してもいけません。「友だちならお金を貸してくれて当然」と思っている相手なら,ハッキリとサヨナラする勇気をもたなくてはなりません。
「普通」を疑ってみよう
令和3年9月28日(火)
「普通」を疑ってみよう
「普通はこうだよ」
例えば,皆さんのまわりでこんなふうにいう人がいるかも知れません。しかし,「普通」という基準は,この世の中に存在しません。
なぜならば,私たちの住む世界には,赤ちゃんもいれば,お年寄りもいるからです。
皆さんの中で「普通階段を降りるくらいできるでしょう」と思っている人もいるかも知れませんが,よちよち歩きの赤ちゃんや,杖(つえ)をついたお年寄りには不可能です。
赤ちゃんも,お年寄りも,若い人もおじさんおばさんも,日本の人も,外国の人も,いろいろいるのが世の中ですから,何が普通ななんて決められないのです。
体力だけでなく,知識に関しても,赤ちゃんやお年寄りは皆さんより劣っています。学校で数学の試験を受けたとします。同じ試験を赤ちゃんやお年寄りに受けさせたら,あまりいい成績はとれないでしょう。
だからといって,赤ちゃんやお年寄りは「ダメな存在」でしょうか?私は違うと思います。
この世にダメな人間は存在しません。なぜならば,ダメかどうかを決める基準は存在しないからです。
ですから,「普通」などというインチキは,信じてはなりません。大切なのは,皆さんが自信をもって皆さん自身の人生を生きることなのです。