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 昨日,カバンのポケットの中から付箋の付いた小いさな月刊誌を見つけたので,ページをめくってみると所ジョージさんの「失敗に満ちているから,人生は楽しい」という記事が目に入りました。
 その中で,所さんは「人生は失敗に満ちている。だからこそ楽しいわけで,失敗しない人生なんてそんなつまらないものはない。例えば,プラモデルを作り,出来上がってみると,なぜか部品が三つも余っている。明らかにどこかで失敗したんだろうけど,それでも何となく完成している。その余った部品を眺めていると,何だかおかしくなってくる。この失敗したプラモデルは世界に一つしかない。そう考えると楽しいでしょ。」
 どんな時でも楽しそうに見える所さんは,楽しくするためには,ちょっとした工夫と見方を変える事が必要だと言われています。
 私は,プラモデルを作り,部品が余ってしまうと「あっ,失敗した。せっかく完成したのに」と落ち込んでしまいます。しかし,「このプラモデルは世界に一つしかない」と見方を変えると,プラモデル作成に費やした時間も無駄ではなく,「次はもっといいものを作るぞ」と次のステップへの意欲が沸いてくると思います。
 君たちは,この1年間でだいぶ成長しましたが,時折,何かうまくいかない場面に直面すると「もういいや」と諦めてしまい,後ろ向きになっている人を見かける事があります。そんな時は,所さんのように見方を変える事で「前向き」になれると思います。
 2月も今日を含めて二日,学期末という時期だからこそ,失敗を恐れずにできる事に挑戦してほしいと思っています。
 今日は,「8時5分生徒玄関通過,8時10分着席100%」29日目を達成できました。目標まであと1日気張りましょう。

 今日は,私の好きな言葉である「花を信じる風」と書いて『花信風』読む言葉を紹介します。この言葉は,今まで学校便りや昼のメッセージで何回となく紹介した言葉でもあり,聞き覚えのある人もいる事だと思います。
 『花信風』は,中国では,季節の風が虫の生命を動かすと考えられていたそうです。また,風は虫の命を操るだけでなく,草木に季節を知らせ,それぞれの花を咲かせるものとも考えられていたようです。そして,このように「季節」を知らせ,「命」を呼び起こす風のことを花信風と呼んでいたそうです。
 そこで,進級,進学を前にしたこの時期にもう一度中学校生活を振り返ってほしいと思います。
 君たちは,1年前,新しい学年に進級して学校生活にも十分に慣れて楽しくこの1年間を過ごしてきた事だと思いますが,一人一人が,そして学級,学年,学校全体が,お互いに花信風になれていたでしょうか。仲間が何かに頑張ろうとしているときに「頑張れ。」と励ましたり,支えたりする関係ができていたでしょうか。また,一人一人が「頑張りたい。」という気持ちになれるような温かい雰囲気を作れたでしょうか。そういう雰囲気こそが学級に,そして学年に学校に吹く花信風だと思います。
 全校生徒みんな一人一人違います。みんな得意不得意があるので,活躍する場面もそれぞれ違います。そんな個性が集まって学級,学年,学校という小さな社会ができているのです。
 本年度残された1ヶ月,全校生徒が,それぞれの個性を生かして「頑張ろう」という意欲を持ち,そして,その意欲を他の友だちが温かく支えていく雰囲気『花信風』を学校全体に吹かせ,様々な色の花を咲かせくれることを心から期待しています。
 今日は,「8時5分生徒玄関通過,8時10分着席100%」28日目を達成できました。目標まであと2日気張りましょう。