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 「目標を達成するために一人ひとりができる事を頑張ろう。」と,目標を設定することは価値のあることですが,心を一つに行動を揃えることは意外に難しいことです。
 「目標に向かって頑張る」と言っても様々な方法があり,一度やる事を決めたとしても「今日は気持ちが乗らないから,明日頑張ろう。」「私一人ぐらいはいいだろう。」等と迷いが生まれ,継続する事の大切さを知りながらも自分の弱い心に負けてしまうものです。
 そして,一度決めた事が中途半端になり,新たな一歩を踏み出すことができなくなってしまうものです。
 イチロー選手は,試合が終わるとグラブを丁寧に磨きながらその日を振り返り,次の日にやるべきことを考え,次の日は,前日起こった良いことも悪いこともきっぱり忘れて,前日決めたことを実行するための練習を毎日繰り返していたそうです。そして,イチロー選手のその姿が,私たちに「一日一日を大切にする」積み重ねが大きな成功につながる事を教えてくれているのです。
 今,君たちには「みんなで協力して目標を達成しよう。」と取り組んでいることがあります。大切な事は,大きな結果を求めるのではなく,「今日一日を頑張る」という気持ちを持って行動することです。そして,その繰り返しが,大きな成果を創り上げるのです。

 昨日は,しおかぜ公園で地区中学校駅伝大会が開催され,本校からは男子1チーム,女子2チームが参加しました。女子チームは5名の選手が襷を繋ぎ,3年連続1位でゴールテープを切り優勝を果たしました。男子チームは6人の選手が襷を繋ぎ,2位でゴールし,男女揃って県大会の出場権を獲得してくれました。
 駅伝は,途中どんな展開になるか予想がつかず,筋書きのないドラマとも言われています。また,部員全員の願いと絆,そしてチームの汗をすったタスキを繋ぐために必死に走り続ける姿が見ている方々に大きな感動を与えるとも言われています。
 昨日も会場となったしおかぜ公園では,参加した全てのチーム,そして選手に対して,沿道から励ましの言葉や歓声,そして大きな拍手が送られ,会場中が大きな感動に包まれていました。
 これから3年生が直面しようとしている受験は,あくまでも一人ひとりが進路を実現するものなので,1人で走るマラソンに例えられますが,全員が進路選択に対する不安や悩みを抱えながら生活をしているので,一つの目標に向かって走る駅伝に例える事ができると思います。
 約4か月後の私立高校受験,5か月後の公立高校受験を乗り越えるために,学級全員で「十五の春を笑顔で迎える」という目標を設定し,互いに励まし合ったり,背中を押し合ったりする事で一人ひとりが抱える不安や悩みが解消され,進路を実現させる大きな力になると思います。
 3年生全員で力を合わせて「十五の春を笑顔で迎える」という目標を実現してください。