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 『ゴミを1つ捨てる者は,大切な何かを1つ捨てている。
  ゴミを1つ拾う者は,大切な何かを1つ拾っている』コラムニストの志賀内康弘(しがない やすひろ)さんの言葉です。
 「大切な何かを1つ捨てている」とは何だと思いますか。「こころ」「おもいやり」「公共心」「道徳心」「礼節」,人によって様々な言葉が思い浮かぶと思います。
 では,「大切な何かを1つ拾っている」とは何だと思いますか。捨ててしまった大切なものの裏返しで,「道徳心」「思いやり」「公共心」「こころ」等が思い浮かぶのではないでしょうか。
 また,ごみを1つ拾うことで,自分が今生活している「学校」や「地域」というかけがえのない環境へ感謝する想い,そして,その環境を創ってくれている多くの人々へ感謝する想いを拾うのではないでしょうか。
 そして,「ゴミを拾う」という行為によって心が豊かになり,整った環境,美しい環境が維持されていくのだと思います。
 今週から家庭訪問が始まり,学年によっては1週間に1回しか清掃活動が計画されていない学年があります。学校は,400人を超える人が一緒に生活しているのですから,何らかのゴミやチリが出るものです。
 しかし,全校生徒一人一人が「ゴミを捨てない心」を持ち,「ゴミやチリに気付く心」や「ゴミを拾う心」を持てれば,整った環境で迎えた始業式や入学式の日と同じ環境を保つことができるのだと思います。
 『環境が人を創る』と言われますが,「環境は,人が創るもの」です。ぜひ,教室や廊下の片隅に目を向け,ゴミを拾う人が増えることを心から願っています。

 何気ないひと言で,人は,元気をもらったり,悲しんだりします。同じ言葉でも聞く人の心の状態によって心を揺さぶられることもあれば,何も感じないこともあります。言葉は本当に不思議なものです。 特に,笑顔とともに発せられる朝のあいさつ「おはようございます」は,あいさつをされた人に「元気」と「活気」をプレゼントしてくれるだけでなく,人の心に「温かさ」を,そしてその空間に「明るさ」をプレゼントしてくれます。
 今朝,今まで「おはようございます。」という大きな声を聞くことができなかった生徒が元気な挨拶をプレゼントしてくれ,最高の1日のスタートを切ることができました。
 あいさつには,本当に不思議な力があります。全く知らない間柄でも,言葉の通じない外国の方でも,ひとことのあいさつは,相手の方の心の扉を開かせる力を持っています。
 友だち同士の間では,さわやかなひとことのあいさつによって,昨日のトラブルのわだかまりが解け,昨日何もなかったように今日一日をスタートできることもあります。
 このように「あいさつ」は,不思議な力を持っている魔法の言葉です。
 来週の4月24日は,本年度,第1回目の「四の日」あいさつ運動の日となりますので,あいさつの力を蓄え,気持ち良いあいさつを地域や保護者の方々にプレゼントできるように日々頑張りましょう。

 『人生には3つの坂がある。上り坂,下り坂,そしてまさかの坂』っていう話を聞いたことがあります。
 人生には,「まさか!」というような予期せぬ事故や災害に会うことがあるという事を表した言葉です。
 2年前の4月14日に熊本を中心に大きな地震が発生し,多くの方々が被害に遭われ,今も避難生活をおくられていることを報道等で知ることができます。
 この志布志でも南海トラフ地震に伴う10mを超える大津波が発生し,大きな被害を受けることが予想されていますが,現実的には心のどこかで「地震なんて起きないだろう」「津波が来ても逃げれば大丈夫」等,どこか他人事のように考えているところがあるのではないでしょうか。
 また,先週,自転車通学生に対して「事故を未然に防ぐために.今年から,自転車に乗るときには反射タスキを身に付けよう」と言われても,「朝は明るいからいいだろう」とか「事故に遭う事はないから」等と考えていることはありませんか。
 身近な怪我だけでなく,交通事故や自然災害も予期せぬところで発生するものです。怪我や交通事故を未然に防ぐにはどういう事に気を付ければいいのか,自然災害が発生したら,被害を最小限に抑えるためにどのような行動をとればいいのか,しっかりと考えることが大切です。
 今朝の登校状況を見ていると,反射タスキを身に付けることを忘れている生徒や持ってくることすら忘れた生徒もいたようです。事故は,「まさか」という時に,「まさか」という場所で起こるものです。自分の身を守るためにも交通規則を守り,ヘルメットだけでなく「反射タスキを身に付ける」ようにしましょう。