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平成30年4月18日(水)

 『ゴミを1つ捨てる者は,大切な何かを1つ捨てている。
  ゴミを1つ拾う者は,大切な何かを1つ拾っている』コラムニストの志賀内康弘(しがない やすひろ)さんの言葉です。
 「大切な何かを1つ捨てている」とは何だと思いますか。「こころ」「おもいやり」「公共心」「道徳心」「礼節」,人によって様々な言葉が思い浮かぶと思います。
 では,「大切な何かを1つ拾っている」とは何だと思いますか。捨ててしまった大切なものの裏返しで,「道徳心」「思いやり」「公共心」「こころ」等が思い浮かぶのではないでしょうか。
 また,ごみを1つ拾うことで,自分が今生活している「学校」や「地域」というかけがえのない環境へ感謝する想い,そして,その環境を創ってくれている多くの人々へ感謝する想いを拾うのではないでしょうか。
 そして,「ゴミを拾う」という行為によって心が豊かになり,整った環境,美しい環境が維持されていくのだと思います。
 今週から家庭訪問が始まり,学年によっては1週間に1回しか清掃活動が計画されていない学年があります。学校は,400人を超える人が一緒に生活しているのですから,何らかのゴミやチリが出るものです。
 しかし,全校生徒一人一人が「ゴミを捨てない心」を持ち,「ゴミやチリに気付く心」や「ゴミを拾う心」を持てれば,整った環境で迎えた始業式や入学式の日と同じ環境を保つことができるのだと思います。
 『環境が人を創る』と言われますが,「環境は,人が創るもの」です。ぜひ,教室や廊下の片隅に目を向け,ゴミを拾う人が増えることを心から願っています。