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令和4年3月3日(木)
「今はできない」を,「絶対できない」と間違えないように。
 『「今はできない」を,「絶対できない」と間違えないように』は,精神科医の斎藤(さいとう)茂太(しげた)さん,通称モタさんの言葉です。
 皆さんのこれからの人生をイメージしてみると,「今はできない」ことがたくさんあると思います。車やバイクの運転,自分で働いてお金を稼ぎ生活すること,などなど。
 しかしながら,「いつならできるのか?」「そのために今は何をやれるのか?」「今全部はできないにしても,部分的にはできることがあるのか?」などを考えてみましょう。すると,希望や計画を持つことができます。
 頭に思い浮かばないことは,なかなか実現しないものです。しかし,“いつか”ではあっても,将来の自らのイメージをはっきりと想像できるとすれば,人は誰しもそれに向かって行動することもできると思います。将来やりたいことがあれば,今はできなくても,諦め(あきらめ)ないでください。
 「今はできない」を,「絶対できない」と間違えないようにしましょう。

令和4年3月2日(水)
先のことが見えていますか
 子どものころから目標を持っている人は,先を見てエネルギーを注いでいます。例えば,ずっとスポーツを続けているとか,ダンスをやっているとか,楽器や歌を習っているなど,プロになることを夢見ている人たちです。
 実際にプロになれるかどうかはともかくとして,そこに近づくためには,どういう方法があるか,どういう道を進めばいいのかを真剣に考えています。
 そのためには,どこに進学してどの部に入ればいいのか,今何をすればいいのか,中学校の今の時期から将来を見据えて動いています。
 パティシエになりたいとか,トリマーになりたい,といった夢をもっている人も,どういう学校でどのような技術を磨けばいいかを具体的に考えています。
 やりたいことがないという人は,ぼんやり過ごしがちです。それは,先のことを具体的に思い描けないからです。実は,ぼんやり過ごしている人は自分自身の可能性を狭く(せまく)してしまっているということです。
 もし,はっきりと自分の将来に対する目標を決めていないのであれば,とりあえず,どの分野にでも進めるようにしておく必要があります。
 それは,どういうことかというと,「勉強しておかなければならない」ということです。それが,学校の勉強の一つの意味です。
 何をしたらいいのか分からないと,迷っているのなら,勉強するのです。何にでもなれるように,幅広い知識を身につけておく。それが将来への準備になります。未来の自分に対して,今できることを先行(せんこう)投資(とうし)するのが勉強の意味です。
 また,友達と将来のことを真面目に真剣に話し合うのは大切です。真剣に話してみると,将来の準備を着々と進めている人がいることに気付けるかも知れませんよ。

令和4年3月1日(火)
逃げるな!道はたくさんある。逃げれば逃げ道しかない!
 この言葉は,今から40年程前にテレビで放映された,「3年B組金八先生」で,武田(たけだ)鉄矢(てつや)演ずる(えんずる)金八先生が生徒に向けたメッセージのひとつが「逃げるな!道はたくさんある。逃げれば逃げ道しかない!」でした。苦手なことや嫌なことをしなければならない時もあります。しかし,逃げ出したい気持ちになった時,本当に逃げてしまう前に,次の8つの項目を自分自身に問いかけてみましょう。
1 行動してみたか
 考えただけでマイナスイメージが膨らん(ふくらん)でしまったのかもしれません。少しでも行動してみると想像と違った,などということもあるものです。まずは動いてみましょう。
2 逃げたあとのことを想像したか
 自分が逃げることによって周囲に与える影響や,そのあと自分が陥る(おちいる)であろう状況に思いを巡らせることが必要です。
3 頑張ることに期限を設けたか
 嫌なことや苦手なことをずっと続けていくことは誰でも苦しいものです。ですが期限が決まっているのなら気持ちが楽です。今日だけ,今回だけなど,自分で期限を設定しましょう。
4 「頑張ったあと」の逃げ道を用意したか
 頑張るとはいっても,全く逃げ道がないのも苦しいです。やってみてどうしてもダメなら,という次の手を用意しておきましょう。
5 ポジティブであろうとしたか
 どんな場合も自分自身がポジティブであろうとする努力が,必要です。ポジティブであると気持ちの切り替えがうまくいきます。
6 達成したあとのご褒美を用意したか
 嫌なことを頑張ったらその先に良いことがある,そんな風(ふう)に考えられたら気持ちが軽くなります。ささやかでも,自分が喜ぶものをご褒美(ほうび)として用意しておき,嫌なことに向かいましょう。
7 誰かに相談したか
 自分で何とか頑張るよりも,誰かに相談することで解決できることもあるでしょう。
8 100%の力を出し切ったか
 100%の力を出したかどうか,自分に問いかけてみましょう。自分で納得できるように,全力を尽くしたか確認しておきましょう。