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 私は,体育大会の練習,そして体育大会を通して君たちに『心を揃える』ことと『創り上げる喜び』を学んでほしいと思っています。 『心を揃える』こと,そして『創り上げる喜び』を感じることは,決して簡単にできる事ではありませんが,毎日,ほんのちょっとした事,例えば,体育大会練習の入場行進の時に「握りこぶしを握って,肘を伸ばす」事を全員が意識して取り組めたら,整列する時に縦・横を意識して並ぶことができたら,その瞬間『心が揃い』,開会式の隊形や入場行進等の美しい集団行動を『創り上げる』事ができるのです。「400名の生徒の心が揃う」,「400名の生徒で形に無いものを創り上げる」とても素晴らしいと思いませんか。
 そして,『心を揃える』事から毎日の積み重ねがすごい力を発揮することになることも学べるのです。
 今年現役を引退したイチロー選手の言葉に「夢を掴むことというのは一気には出来ません。小さなことを積み重ねることでいつの日か,信じられないような力を出せるようになっていきます。小さいことを積み重ねるのが,とんでもないところへ行くただひとつの道だと思っています」と言う言葉があります。
 イチロー選手が,現役時代行ってきたことは野球選手としてやるべき当たり前のことをやり続けて,それが前人未到の記録につながったのです。
 「400名の生徒の心が揃い,形に無いものを創り上げる」事が,先輩たちが築き上げた伝統を基に『一歩先へ』踏み出し,今まで以上に輝く伝統を引き継ぐことになるのです。君たちの新たな『一歩』を期待しています。

 今,志布志中学校では,全校集会や生徒集会等の場で全校生徒が開始時刻前に集合を完了し,黙想をして開始時刻を待つことは当たり前の姿ですが,2年前は開始時刻になっても集合が完了せず,いつも集会が遅れてスタートする状態でした。
 しかし,その時の3年生を中心とした生徒会や体育大会実行委員の生徒,そして応援リーダーの生徒たちが,体育大会を成功させるために全校生徒に「練習を時間通りに始めよう」と呼びかけ,体育館で行われた全体練習の時に初めて全校生徒が開始時刻前に集合を完了し,黙想をして開始時刻を待つことができたのです。その時の全校生徒が黙想し開始時刻を待つ姿は,言葉に言い表すことができないほど感動的なものでした。
 そして,その時以来,全校集会や生徒集会等の場で『全校生徒が開始時刻前に集合を完了し,黙想をして開始時刻を待つ』ことが志布志中学校の伝統として受け継がれているのです。
  昨日から2週間後に開催される体育大会へ向けた全体練習が始まり,当たり前のように全校生徒が開始時刻前に校庭に集合を完了し,黙想し開始時刻を待つ姿が見られました。
 『伝統とは,先人が築いてきたものを把握し,それをもとに一歩先へ踏み出すことをいう。』という言葉があります。君たちが今年の体育大会を通して,先輩たちが築き上げた伝統を基にどんな事を『一歩先へ』踏み出してくれるのか,どんな伝統を創ってくれるのか楽しみにしています。

 今日は,「The first step is always the hardest.」と言う英文を紹介します。この言葉は,1歩を踏み出すことができれば,2歩目,3歩目は意外と楽であるという意味です。
 さて,一昨日から2学期が始まりましたが,夏休み気分から抜け出し,スムーズに学校生活をスタートできていますか。
 今,君たちは夏休みの生活から学校生活へと生活のリズムを戻すために苦労している人が多いと思います。1学期の登校時間に戻そうと頑張っていてもなかなか生活のリズムが創れず,「気だるさ」を感じながら学校生活を送っているのではありませんか。
 そん状態でも学校は君たちの体調とは関係なく1学期同様に朝のボランティア活動が始まり,実力テスト,そして2週間後の体育大会へ向けた練習が毎日のように行われていきます。
 作家であり経営コンサルタントでもある長谷川和廣さんの言葉に『目覚まし時計をいつもより1時間だけ早くセットして,朝一番に出社してみてください。それが自分を変える第一歩になります。』と言う言葉があります。
 今,1学期の状況に戻す事に苦労しているのであれば,長谷川さんの言うように思い切って目覚まし時計を1時間早くセットし,1時間早く1日をスタートしてみてはどうですか。1時間早く起きる事で1学期とは違う自分を発見する機会になるかも知れません。そして,それが自分を変える第一歩になるかも知れません。
 今日から『生活のリズムを変え,新たな自分発見』に挑戦してみてください。期待しています。