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 挨拶は,よく「人間関係づくりの潤滑油」と言われますが,うつ向きながら小さな声で「おはようございます。」と言うのと,笑顔で相手の顔を見て「おはようございます。」と言うのでは,印象がかなり違ってきます。
 学校を含めて社会で生きていくためには,挨拶が基本になります。
 朝,登校して「おはようございます。」と元気に挨拶できる人は,挨拶を通して「気持ちがいい人だな」「朝から爽やかだな」と友だちや先生,地域の方々によい印象を与えます。
 朝,気持ちが落ち込んでいても「おはようございます」と大きな声を出す事で,気持ちが引き締まり,「今日も頑張ろう」と言う気持ちになれるものです。
 「挨拶なんて」と思っている人や挨拶する事が面倒臭くなった人は,今が「挨拶」について考えるチャンスです。挨拶を意識的にしなくなると,人と会ったり,人と話をすることが億劫になり,人間関係を創る術を自分から捨ててしまうことになってしまいます。
 毎朝,元気よく笑顔で挨拶していると,「体調が悪いのでは?」「心配事があるのでは」と周りの人が気遣ってくれるものです。
 挨拶は,人づき合いの潤滑油であり,社会生活の全ての基本なので,元気良い挨拶を習慣化しましょう。 

 今から8年前の3月11日に東日本大震災が発生し,空前の出来事に人々は言葉を失いましたが,被災地の様子を知らせる報道の合間にテレビから流れる次の詩と電車の中で席を譲るかどうか迷う高校生,階段でお年寄りの荷物を持ってあげる高校生の映像がとても印象に残っています。
『「こころ」は誰にも見えないけれど,「こころづかい」は見える。「思い」は,見えないけれど,「思いやり」は誰にでも見える』
 この詩にあるように,「心」や「思い」は,形として見る事はできませんが,「こころづかい」や「思いやり」は行動として見る事ができます。
 また,『心を揃える』事も行動として見ることができるのです。例えば,「履物を揃える」という事は,靴箱の靴の並びで,「時間を揃える」つまり時間を守る事は,授業開始1分前に着席が完了する等の行動等で,「無言作業を心掛ける」は,清掃時間の君たちの姿勢で,「学習に対する思い」は,君たちの後ろ姿と目の輝きで見る事ができます。
 今,君たちが学級として生徒会として取り組んでいる「思い」を行動として表し,「揃える」事ができれば,志布志中学校は大きな一歩を踏み出し,二歩三歩と前進する事ができると思います。今の君たちならばそれができるはずです。