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 先日,自宅から学校へ向かっていると時計台の前の信号が青から黄色になったので停車したところ,自転車で町原から学校の方向へ向かっておられた年配の男性の方が,自転車から降りて信号が変わるのを待っていらっしゃいました。そして,信号が変わるとそのまま自転車を押して横断歩道を渡られ,渡り切ると再び自転車に乗って中学校通りを進まれたのです。
 君たちは,横断歩道を自転車を押して渡られたこの年配の方の行動をどう思いますか。もし,君たちが自転車に乗っている時,横断歩道はどのようにして渡っていますか。この年配の方と同じように押して渡りますか。
 自転車は,道路交通法では軽車両に位置付けられており,「車の仲間」です。つまり,横断歩道を渡る場合には年配の男性の方と同じように自転車から降りて,押して渡らなければならないのです。 では,これからいくつかの質問をします。自分の日常を思い浮かべてください。自転車に乗るときに「右側」と「左側」どちらを通行しますか。友達と一緒に横に並んで運転したことはありませんか。二人乗りをしたことはありませんか。スマホを操作しながら運転したことはありませんか。ヘルメットをかぶらずに運転したことはありませんか。
 君たちは,自転車に乗って道路を通行するときは,一人の「車」の運転者として交通ルールと交通マナーを守らなければならないのです。
 自転車は,非常に便利な乗り物ですが,自転車を運転するときには,道路を一緒に使う歩行者や自動車の運転者に対して思いやりを忘れることなく,安全運転を心掛けてください。

『終わりよければ全てよし』という言葉があります。 この言葉は,「どんなに辛いことがあっても,どんなに大変な道のりであったとしても,最後の最後で上手く行けば,良い思いを持つ事ができる。」という意味と「最高の最後となることを目指して,それを目標として準備し,計画し,最高の結果実現へ向けて最善を尽くす。」という意味との二通りがあると言われています。。
 私は,1学期と同様にこの2学期も昼のメッセージで『「8時5分生徒玄関通過,8時10分着席」100%達成』を何回となく君たちに訴えてきました。
 1学期は,君たちに『「8時5分生徒玄関通過,8時10分着席」100%達成』を訴えながらも「できたらいいな」という思いでしたが,2学期は生徒会と先生方が様々な工夫に取り組んでくれたので,「必ずできる」という思いで君たちに訴え続けてきました。
 つまり,1学期は,『最後の最後で上手く行けば』という思いだったのだと思います。しかし,2学期は,『最高の結果実現へ向けて最善を尽くす』という思いで今日も君たちに『「8時5分生徒玄関通過,8時10分着席」100%達成』を訴えています。
 2学期の登校日も後3日,生徒会や先生方と力を合わせて最高の結果実現へ向けて最善を尽くしてみませんか。
 そして,終業式の日に『「8時5分生徒玄関通過,8時10分着席」100%達成』を全校で一緒に喜びませんか。志布志中生には全校で「一点突破」する力があると信じています。

 『将来の夢は何ですか』と小学校を卒業する時に聞かれませんでしたか。そして,その時どんな夢を思い描き,答えましたか。
 では,今その夢の実現へ向けて努力を継続していますか。いや,その夢を今も持ち続けていますか。 
 君たちは3年後,全員が中学校を卒業していますが何をしていると思いますか。どんな夢を思い描いていますか。もし,今,夢を描けずに生活しているとすれば,地図も持たずに旅をしているようなものです。将来の自分の姿,夢を思い描くことがこれからの生き方の目的になります。目的ができれば地図を画くことができます。そして,目的があるからこそ今日何をするべきかが分かるんです。
 以前,ある家具職人さんの話を聞く機会がありました。その職人の方は,幼い頃から建築士を目指して勉強をしていたそうですが,大学生の時に設計事務所でアルバイトをするようになり,そこで知り合った家具職人の方が作られた家具に魅かれて,家具職人を目指すことになったそうです。家具職人の方が作られた作品との出会いは,今まで建築士を目指して勉強してきたからこそ得られた出会いなのです。何の準備も努力もなくて偶然の出会いは起こりません。
 3年生は,あと数ヶ月で,2年生は約1年後,1年生は約2年後,人生初めての進路選択の時を迎えることになりますが,「3年後どこで何をしていますか」と聞かれたら,恥ずかしがらずに大きな声で夢を語れる自分であってください。そしてその夢のために努力を継続できる志中生であってほしいと願っています。