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 3年生は,約1か月で私立高校の受検が始まります。受検には失敗やハプニングが多かれ少なかれ付き物だと言われますが,例え結果に関係しないミスでも,無いに越したことはありません。
 今日は,先輩たちの実際の失敗談を紹介するので,自分の事だと思って聴いてください。
 A君は,受検校の集合時間に遅れないように休日に受検校まで道と時間を確認し,当日の朝を迎えました。当日は,確認した時間より15分余裕を持って家を出たのですが,A君と同じように受検生を送る車で道路が渋滞し,受検校についた時には集合が完了し,説明が始まろうとしていました。A君は,受検生が静かに並んでいる中を急いで自分の受検番号の所に座りましたが,その事が1日中気にかかり,試験に集中することが出来ませんでした。
 Bさんは,美術科を受検することになり,前日,受験に必要な道具を何回も確認してから寝ましたが,なかなか寝付かれずに当日は朝寝坊をしてしまい慌てて受検校へ向かいました。Bさんは,集合時間よりも早く着き安心しましたが,大切な実技で使う画板を忘れていることに気付きました。Bさんは家に取りに帰る時間はなく,引率の先生に事情を話し,受検校の係の先生に相談してもらいました。Bさんは,実技の試験を画板なしで受験することが出来ましたが,出された課題に集中することはできませんでした。
 高校受検への『心構えと準備』は,「1週間前ぐらいから」と考えている人がいるようですが,受検を1カ月前にした「今」できていないことは,当日もできていないものです。
 特に,時間に対する意識は習慣化しているので,当日だけというのは難しく,当日いつもと違う生活をすることでリズムを崩し,いつもはしないミスをしてしまいがちなものです。
 受検まで後1カ月,もう受検日の日程は各高校のHPに示されているので,その日程に合わせた時間の過ごし方に取り組んでください。「心が変われば,行動が変わる。行動が変われば,習慣が変わる。」頑張れ受検生。

 今週から12月に入り,2学期も残すところ約3週間となりましたが,2学期の目標は達成できましたか。始業式の日に2学期は「こんなことに挑戦しよう」と考えてスタートしたと思いますが,実行に移せましたか。
 目標が達成されたかどうかは,どこで区切るかによって,達成されたか達成されなかったかが決まります。
 もし,2学期初めに目標としたことに挑戦できずにいた場合,今日の時点で区切れば「挑戦していない」という事になりますが,2学期の終業式の日で区切れば,あと3週間も目標へ向けて取り組む時間が残されているので,「挑戦していない」という事にはならず,挑戦している途中だという事になり,残された時間を有効に使って挑戦すれば,終業式の日に「達成できた」「挑戦できた」という事になるかも知れません。
 君たちの中には,何をするにも「どうせやっても」とか「うまく行かないだろう」という結果が気になって,最初の一歩が踏み出せない人がいるのではありませんか。
 今日は,そんな最初の一歩を踏み出す勇気が無い人に,北野武さんの言葉を贈ります。『努力ってのは宝くじみたいなものだよ。買っても当たるかどうかはわからないけど,買わなきゃ当たらない。』
 北野さんの言葉を言い換えると「結果は,努力しても出るとは限らないけど,努力しなければ結果は出ない」という事になります。
 2学期も後3週間,「挑戦できなかった」という思いで2学期を終わるよりも,結果は別として「目標へ向けて挑戦した」という形で終えた方が3学期に,そして未来につながると思います。
 後3週間,君たちが目標達成へ向けて頑張る姿を見せてくれることを心から期待しています。

 教室そして学校は,「学ぶ場」であると同時に「共同で生活する場」でもあります。
 今,教室の前面の本棚,側面のバック棚,後方の自分のカバン棚に眼を向けてみてください。きれいに整理されていますか。
 カバンや他のバック,水筒,体育館シューズなど個人の物が学級の共有の場であり,何も置かないようになっているカバン棚の上やバック棚の上に置いてありませんか。
 棚の整理は,君たち一人一人に任されています。カバン棚をちょっと工夫して整理し,部活動の道具等を入れるバッグの大きさをもう一度見直すだけで,カバン棚やバック棚が使いやすくなり,心地よい環境を創ることにつながります。
 そして,そのような一人一人の心がけが,みんなで使う教室の環境を美しく,心地よいものに創り上げ,学級というチーム意識を育てることにもつながります。
 冬場は,防寒具等やジャージを入れるバックが必要になりますが,一人一人が,自分に与えられたスペースと共有する場所の使い方やカバンやバックの置き方などを意識して工夫すれば,見える教室の風景が変わり,そこに生活する人の心も変わります。
 今,学級によっては,「帰りの会」の時間に1分間『クリーンタイム』という時間を設けて,「一日使った教室への感謝と明日の朝,気持ちよく教室を利用する」ためにみんなで役割分担して教室の掃除や整頓を行い,整った教室環境を創り上げている学級もあります。
 いつも何気なく見ている環境は,あなたの心の状態を写す鏡です。もし,物が乱雑に置かれていることを「当たり前」に感じているのであれば,君の心の環境も整っていないのです。
 みんなで協力して,教室環境の美化に取組みましょう。