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 約1年前の9月8日の私からのメッセージで「3年生を中心とした実行委員,応援団の生徒たちが,学級をそして下級生をまとめるためにできる事は何かを考えて動く姿が随所に見られるようになり,第3回の練習の折には,授業開始4分前に整列が完了し,各団ごとに黙想し,授業開始を待っている状態でした。全校生徒が,整列して静かに授業開始を待つ姿は,とても美しく,感動的な一コマでした。」という言葉を君たちに贈っています。
 そして,君たちが初めて開始時刻前に集合し,黙想して授業開始時刻を待った日から1年が経ち,今では,移動時間が10分しかなくても本校の最も奥にある校庭へ素早く移動し,実行委員や応援団の生徒たちの指示の基,学級,全校が一つになって整列を完了し,黙想をして開始時刻を待つことが「当たり前」にできることに感激する毎日です。
 このことは,胸を張ってアピールできる「志布志中学校の校風」であり,君たちの成長の証でもあります。
 第72回志布志中学校体育大会のスローガンは,「輝け!平成最後の晴れ舞台!~志中魂 はんぱないって~」です。このスローガン実現までに残されている時間は限られていますが,全校生徒が各自の役割を自覚し,全ての生徒が終わった瞬間に,「やりきった」という達成感を味わえるように「心をそろえて」頑張ってくれることを心から期待しています。

 今,学校では8時を知らせる音楽と8時5分から朝の活動の準備を促す音楽が流れていることを知っていますか。
 毎朝,8時前後に「中学校通り」を登校してくる生徒に「音楽が鳴り始まるよ」とか「音楽が鳴っているよ」と声をかけるとほとんどの生徒が急ぎ足になったり,走ったりしてどうにかして「8時5分までに生徒玄関通過」をしようとする姿を見かけると,とてもうれしくなります。
 しかし,8時5分前後に正門前で登校指導をしてくださっている先生方から「あと2分だよ。急げば間に合うよ」とか「さあ,あと1分急ごう」と声をかけられても動きにあまり変化を感じられないと,悲しい気持ちになります。
 体調が悪くて急げないのかも知れません。また,「あと1分,急いでも間に合わないから」という気持ちがあるのかもしれませんが,「遅れるかもしれないけど,どうにかして8時5分までに生徒玄関を通過しよう」とする姿や先生方の励ましの言葉に応えようとする姿を見せることが,君たちの未来の姿を創る第一歩になるのではないかと思います。
 以前,何回も紹介した「心が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる」という言葉あります。
 「遅れるかもしれないけど,どうにかして」という心を持てれば,その想いが急ぐ姿・行動に変わり,やがて「8時5分までに生徒玄関通過」ができるようになるのではないでしょうか。
 そして,『時間を守る』ということができるようになった事が,君たちの習慣を,そして生き方を変えることに繋がっていくと私は思います。明日のそして未来の自分に挑戦してみてください。

 先日,ある講演会の中で講師の方が『目標や夢を設定する時には,「○○になりたい。」とか「○○ができるようになりたい。」ではなくて,「○○になる。」とか「○○ができるために○○をする。」という表現にしなければ,実現することは難しい。』と言われたことがとても印象に残りました。
 「○○になりたい。」という目標は,あくまでも希望であって,行動に結びついていない。しかし,「○○ができるために○○をする。」という目標は,しっかりと自分が目指す目的地が定められ,目的地へ到達するための方法も地図も描かれ,すでに目標を達成するための第一歩が踏み出せる状態になっています。つまり,行動が伴った目標になっているという事なのです。
 講演会の中で話されたことは,昨日話をした『将来のためには頭の中で目標をあれこれ考えるだけではなく,とにかく行動することが大切,継続することが大切』という事と同じことなのです。
 ドイツのブンデスリーガのドルトムントの中心選手として活躍している香川真司選手は,『君たちには,無限の可能性が広がっています。いつでもどこでも,自由に夢や目標を持っていいんです。 僕には小さな頃から「プロのサッカー選手になる」という夢がありました。その時点では,プロになれるかどうかは分かりませんでしたが,「大好きなサッカーを続けたい!」一心で,夢を描き続けて今があります。みなさんもあきらめず,あせらずに一歩ずつ夢に近づいていってください。』とメッセージをおくっています。
 目標は人それぞれ異なりますが,自分を信じて「目標への第一歩」を踏み出してください。期待しています。