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 今日から期末テストが始まりましたが,落ち着いてテストに取り組むことができましたか。勉強の成果を十分に発揮できましたか。「時間一杯,最後の一問まで」という気持ちで答案用紙に向き合えましたか。テストが終わってから,普段なら簡単にできる問題を思わず間違ってしまったとか,時間をかけ過ぎてしまったという事はありませんでしたか。
 期末テストもあと2日,勉強できる時間は限られているという事を意識して,今日は,「1教科50分,そして10分程度の休憩を入れて3教科」集中して取り組みましょう。そして,気持ちに余裕があったら得意な教科に50分間取り組みましょう。
 今回の期末テストで君たちに頑張ってほしいことは,自信をもって試験に臨み,試験終了のチャイムが鳴るまで諦めないで試験に取組んでほしいことです。
 そのために,昨年も君たちに提案しましたが,テストの開始直後にまずする「自分の名前を書く」時にゆっくり落ち着いて深呼吸をしながら丁寧に自分の名前を書いてください。そうすることで心が落ち着き,集中力が高まります。
 そして,次にできる問題から先に取り掛かり,難しい問題は,時間をかけて最後まで諦めずに挑戦してください。そうすれば,きっと君たちの目標に一歩も二歩も近づけると思います。
 君たちが最後まで諦めずにテストに取り組むために,今日帰宅してから計画的に勉強に取り組んでくれることを心から期待しています。

 今日は,「これくらいでいいだろう」という言葉にまつわるキツネと熊の話を紹介します。
『井戸がかれてしまったので,キツネは必死で井戸を堀りました。そして,掘り起こした土が山のように積み上げられました。それを見ていた熊が「もうそんなに掘ったのだからやめたら」と言いました。すると「いやいや,私はそう若くない,今度,井戸がかれたら私は困ってしまう」と言って,キツネは井戸を掘り続けました。そして,誰もが驚くほど頑丈な井戸を作り上げました。
 それを見た熊のお母さんが「あなたもキツネさんのような立派な井戸を作っておくれ」と熊に言いました。熊は力まかせに掘り,あっという間に掘り起こした土が山のように積み上げられました。
 すると,掘った穴から地下水が湧いてきました。それを見た熊は「これくらいでいいだろう」と掘るのをやめたところ,その日の夜に大雨が降り,掘り起こした土がどろ水と一緒に井戸の中に流れ込み,井戸は土で埋められてしまったのです。』
 自分の意思で井戸を掘ったキツネは,頑丈な井戸を作り上げることができたのに,人に言われるがまま井戸を掘り,「これくらいでいいだろう」と掘るのをやめた熊の井戸は土で埋まってしまったのです。
 勉強も同じです。自分の意思で取組んだことは必ずいつか結果に結びつきます。しかし,人にさせられた勉強は,集中できず,時間だけが過ぎてしまうものです。
 明日から始まる期末テスト,今日のテスト勉強も,そして明日の答案用紙へ向かう時も「これくらいでいいだろう」と考えるのではなく,「時間一杯,最後の一問まで」という気持ちで頑張る姿を見せてくれることを心から期待しています。

 先週,テスト勉強へ向けて土曜日と日曜日には少なくとも1教科50分,そして10分程度の休憩を入れて5教科計画的に学習に取組んでほしいと話をしましたが,この2日間どうでしたか。計画通りに勉強できましたか。
 君たちは,期末テストを受験するにあたって学級活動の時間などを利用して「1日○時間勉強する」「全教科平均点以上を目指す」「9教科合計100点アップ」などの目標を設定し,テスト期間中の学習計画を立てたことだと思います。
 しかし,計画通りに勉強していても「今日はこれぐらいでいいかな」とか「この教科はこれぐらいで」と迷ったことはありませんか。
  「これくらいでいいだろう」という迷いは,テスト勉強を自分の意志ではなく,人にやらされているから出る思いの表れでもあります。やってもやっても効果や成果がでないのは,自分自身の勉強を「これくらいでいいだろう」といった他人事のように考えている表れでもあるのです。
 人は,「楽しい,うれしい,よかった」といった満足感や達成感を味わう経験をすると,「これくらいでいい」という迷いは出なくなるそうです。
 君たちが立てた「全教科平均点以上を目指す」等の目標は,「夢」ではなく「目標」なので,計画表に書いただけで終わらせるのではなく,目標を達成するために,最大限の努力をすることが必要です。そして,その努力が満足感や達成感につながるのです。
 これからは「これくらいでいい」と思った時には,「ここでやめたら,後悔するかもしれない」と自問自答して下さい。君たちが諦めなければ,可能性は無限大です。