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 明日から地区中体連総合体育大会が開催されます。
 今日は,試合前の心と体の準備で大切なことを四つ話をします。
 一つ目は,試合前の興奮気味の気持ちを抑えるためにも試合前日は「いつもと同じ生活リズム」で過ごすことが大切です。
 二つ目は,試合当日の朝食は食べ過ぎないようにすることが大切です。
 三つ目は,試合前日の練習で「疲れを残さない」ことが大切です。
精神的にも自分を追い込まずに,クールダウンにたっぷりと時間をかけた練習を行うことが大切です。
 四つ目は,自分の理想とする試合の良いイメージを何度も繰り返し頭の中でイメージし,試合に臨むことが大切です。
 試合会場に行くとなぜか,相手チームは上手に見えるものです。なぜか強く見えるものです。
 しかし,君たちには,この3年間一緒に汗を流し,一緒に悩み,一緒に喜び,一緒に工夫して練習に取り組んできた仲間・同級生,後輩,そして,君たちを後ろから支えてきた先生たちがいます。
 その絆は,君たちが抱く不安よりも大きく,太く,そして強く君たちを支えてくれます。
 ピンチになった時は,同級生や下級生との絆を信じて,今までの練習を,顧問の先生の言葉を信じて,無我夢中でプレーしてください。
 明日,大会に参加する君たちが,志布志中学校の代表として,活躍してくれることを心から期待しています。

 先日,学校を訪問された私立高校の校長先生が校長室に入るなり「学校が綺麗ですね」と志布志中学校の事を褒めてくださいました。 これは,君たちが毎朝,生徒会の呼びかけに応じて行っている「ほうきの目運動」や「ゴミ拾い運動」の成果であり,週3回しかできない10分間の清掃活動の取組が良くなって来ていることを表している言葉だと思います。
 「イエローハット」の創業者で「日本を美しくする会」の相談役を務め,掃除をテーマにした講演を全国で行なっておられる鍵山秀三郎さんの言葉に,『一つや二つ拾ったって,しょうがないじゃないかという考えではなく,一つでも二つでも拾えば,それだけ世の中がきれいになる。』という言葉があります。
 この言葉を学校に置き換えると『一つや二つ拾ったって,しょうがないじゃないかという考えではなく,一つでも二つでも拾えば,それだけ学校がきれいになる。』となります。
 今,学校が本当に綺麗になりつつあると思います。しかし,時折,マスクがポツンと花壇の横や校舎の脇に落ちていることがあり,非常に残念でたまりません。「自分の物は自分で片づける」「自分のごみは自分で持ち帰る』これは,社会のエチケットであり,当たり前の事です。
 教室そして学校は,「学ぶ場」であると同時に「共同で生活する場」です。一人一人が,どんな小さなゴミも一つでも二つでも拾うようになれば,自分のゴミは自分で持ち帰るように心がければ,教室や学校は綺麗な場所になり,そこに生活する人の心もきっと綺麗になります。    ちょっとした気遣いで,ちょっとした行動で学校は変わります。ちょっとした「気遣い・行動」これも「ちょボラ」です。

 今日は,森信三先生の「中・高生のための『人間の生き方』」の中で語られている『自分は自分の主人公』という話を紹介します。 自分は自分の主人公,世界でただ一人の自分を創っていく責任者。
 九〔苦〕を乗り越えなければ十の喜びはつかめない。九十九を通らなければ百の幸せは得られない。本物と偽物とは見えないところのあり方で決まる。本物は続く,続けると本物になる。
 全て見える世界は,それの幾層倍もの見えない世界に支えられてそこに存在している。尊いもの,美しいもの,善なるものもみんな謙虚な人のところに集まってきて,その人のものとなる。
 二度とない人生,二度とない今日,ただいま。生きているということは,どんなに素晴らしいことなのか。一番身近な人のお蔭が見えないようでは,幸せには巡り会えない。
 亀は兎にはなれない,しかしそのつもりで努力すれば日本一の亀になれる。
 君は君を立派にする世界でただ一人の責任者なんだね。
 様々な分野で活躍している人は,見えないところで努力を継続していると言われます。昨日紹介した北野武さんは,「どこに行ってもトイレ掃除を実践している」と言われ,イチロー選手は,「誰よりも早く練習場に行き,ウォーミングアップを行い。ゲームが終わると一人ロッカールームに残って,入念にグラブやバット,スパイクの手入れを行っている」と言われています。
 今君たちは,花の苗に例えると種を撒き,やっと双葉から本葉が出たところです。「君は君という花の苗に水と肥料を与え,大きくて綺麗な花に育てる世界でただ一人の担当者」なのです。ぜひ,君の生涯を支える何か継続できるものを探してみてください。