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平成30年6月19日(火)

 今日は,「これくらいでいいだろう」という言葉にまつわるキツネと熊の話を紹介します。
『井戸がかれてしまったので,キツネは必死で井戸を堀りました。そして,掘り起こした土が山のように積み上げられました。それを見ていた熊が「もうそんなに掘ったのだからやめたら」と言いました。すると「いやいや,私はそう若くない,今度,井戸がかれたら私は困ってしまう」と言って,キツネは井戸を掘り続けました。そして,誰もが驚くほど頑丈な井戸を作り上げました。
 それを見た熊のお母さんが「あなたもキツネさんのような立派な井戸を作っておくれ」と熊に言いました。熊は力まかせに掘り,あっという間に掘り起こした土が山のように積み上げられました。
 すると,掘った穴から地下水が湧いてきました。それを見た熊は「これくらいでいいだろう」と掘るのをやめたところ,その日の夜に大雨が降り,掘り起こした土がどろ水と一緒に井戸の中に流れ込み,井戸は土で埋められてしまったのです。』
 自分の意思で井戸を掘ったキツネは,頑丈な井戸を作り上げることができたのに,人に言われるがまま井戸を掘り,「これくらいでいいだろう」と掘るのをやめた熊の井戸は土で埋まってしまったのです。
 勉強も同じです。自分の意思で取組んだことは必ずいつか結果に結びつきます。しかし,人にさせられた勉強は,集中できず,時間だけが過ぎてしまうものです。
 明日から始まる期末テスト,今日のテスト勉強も,そして明日の答案用紙へ向かう時も「これくらいでいいだろう」と考えるのではなく,「時間一杯,最後の一問まで」という気持ちで頑張る姿を見せてくれることを心から期待しています。