Skip to content

 小学生の頃の話です。兼業農家で育った私は,よく両親から鹿児島弁で「若い時の難儀は買うてでもせい」とよく言われたものです。両親から「学校から帰ったら牛の世話をしておくように」「今日は,学校が休みだから畑の草を取ってくれ」等と手伝いをよく頼まれるものでした。
 私は,学校帰りや休みの日に友だちと遊ぶ約束をしていても,なかなか遊ぶことができずに「何で友だちは自由に遊べるのに,自分だけ遊べないんだろう」と心の中で反発したり,「今日ぐらいは遊んで帰っても大丈夫だろう」と家の手伝いを後回しにしたこともありました。
 しかし,社会に出て仕事をするようになると,小学校や中学校時代「学校から帰ったら牛の世話をしておくように」等と家族の一員として仕事を任されたこと,役割を任されたことが今の自分の生活を支えていることに気付かされ,役割を与えてくれた両親に感謝したものです。
 新学期が始まって約2カ月が過ぎようとしていますが,遊びに夢中になるあまりに清掃活動に遅れたり,自分に任された役割を友だちに任せたりしている人がいると聞きます。
 清掃活動は,学級の一員として責任をはたし,友達と力を合わせて,みんなで共有する場所を清掃する活動を通して奉仕の心と責任感を育てることをねらいとする学習活動の1つです。
 「若い時の難儀は買うてでもせい」という言葉は,若い時にする苦労は必ず貴重な経験となって将来役立つから,自分から率先してするようにと教えてくれているのです。
 週3回,1日10分間の活動が,君たちの心の状態と学校の姿を表しています。全校生徒が時間一杯清掃活動に取組む姿を心から期待しています。

 昨日,家の玄関に飾られた日めくりカレンダーの中に『理想の姿を想像する』という言葉を見つけ,心を引き付けられました。
 人は,どんな状態であっても自分の心の中に「夢」「目標」「あるべき姿」を持っているものだと言われます。
 しかし,多くの人はそういう「夢」「目標」等をイメージできても実現へ向けて何をしてよいか分からず,思い描くだけになってしまいがちなものです。
 今日は,「夢」「目標」「あるべき姿」を持ちながらも何をしてよいか分からないという人へ提案をします。「夢」や「目標」等をイメージできたらその事を紙に書き,毎日,口に出して十回言葉で表現してみてはどうでしょうか。毎日,自分の夢や希望を言葉にすると,その言葉を毎日自分自身が聞くこととなり,「夢」や「目標」等がより具体的なものとしてイメージできるようになり,実現への具体策も見えてくるのではないでしょうか
 「叶う」という字は,口に十と書きます。毎日,「夢」や「目標」を口に出すことで口癖になり,口癖がやがて習慣になり,習慣が人生を創っていくことになります。
 スポーツや進路等で自分の夢を実現した人は,理想の姿を常にイメージトレーニングしていると言われています。4月当初にたてた本年度の目標覚えていますか。教室掲示用のプリントに書いただけになっていませんか。
 各学年,大きな学年行事を終え,今,再スタートの時期でもあります。4月当初の目標を再度読み返し,実現へ向けての具体的な第一歩として,毎日口癖のように自分の夢や希望,願いを言葉で表現してみてください。必ず何かが変わると思います。

 昨日は,炎天下の中,曽於地区中学校陸上大会が志布志市総合運動公園で開催され,36名の生徒が参加しました。
 「陸上競技は常に自分との戦いで,良くも悪くも自分次第」という言葉の通り,他者と順位を競う前に自分の記録を目標に,競技前のウォーミングアップからスターティングブロックの設置,そして,ゴールテープを切るまで「弱気になりそうな自分自身の心と戦いながら短ければ10秒足らず,長くても5分前後という時間の中に今までの練習の成果を発揮する」。陸上は,本当に過酷で厳しい競技だなと競技場で観戦しながら感じることでした。
 昨日,陸上大会に参加した選手の皆さん,本当にお疲れ様でした。そして,総合団体3位,女子団体優勝おめでとう。君たちの頑張る姿は,本当に素晴らしかったです。
 さて,あと3週間すると曽於地区中学校総合体育大会が開催されます。どの部活動も昨年夏,新チームになってから,今年7月に開催される県中体連総合体育大会出場を目標に顧問の先生の指導のもと,厳しい練習に耐え,技と心を磨き,互いの絆を深めてきたことだと思います。
 これからは,君たちがこの1年間深めた絆の深さを,それぞれの試合会場でチームとして,個人として君たち一人ひとりが,プレーで応援で見せられるように充実した練習に取り組んでほしいと願っています。
 そして,3年生にとって最後の試合の場が地区大会,県大会,九州大会とどの場であっても「やりきった。」「いい試合だった。」といえるように頑張ってくれることを心から期待しています。