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『時間だけは神様が平等に与えて下さった。これをいかに有効に使 うかはその人の才覚であって,うまく利用した人がこの世の中の 成功者なんだ。』
 この言葉は,町工場から本田技研工業の基礎を築き上げた本田宗一郎さんの言葉です。
 新学期が始まって4日が過ぎようとしていますが,今,本当の朝の校門周辺の風景が大きく変わろうとしています。
 今までは,8時過ぎてもゆっくり登校する姿が見られていましたが,8時前後になると急ぎ足で登校する生徒や小走りに急ぐ姿を見せてくれる生徒の数が増えてきました。
 また,昨日などは,一緒に来た友達に「急がないと遅刻するよ」と呼びかける姿など,本当に変化を実感できる瞬間でした。
 そして,8時5分には,中学校通りを登校してくる生徒や駐車場で車を降りる生徒の姿が全くない状況が見られるようになりました。
 生徒会が奨励している「8時5分までに生徒玄関通過,8時10分までに着席」100%達成まであとわずかです。全校生徒が,朝のすきま時間を自分の趣味,勉強,読書など好きなことに使って有意義に過ごす『朝活』を意識できるようになれば,学校が大きく変わるきっかけになります。
 始業式でお願いした4月の早い段階で生徒会が奨励している「8時5分までに生徒玄関通過,8時10分までに着席」100%達成が実現できることを心から願っています。

 昨日,市内の高校の入学式に参加しました。今年3月に本校を巣立ったばかりの卒業生たちが緊張した表情で参加している様子を見ると,新しい制服を身に付けているだけですが,少し大人びて感じる事でした。
 高校の入学式では,校長先生が式辞で,「将来,社会を担う社会人として『挨拶ができる』『時間を守ることができる』『掃除ができる』という『凡事徹底』,つまり当たり前の事が当たり前にできる人間になってほしい。」という事を話されました。
 このように社会に直結する高校で,「時を守り,場を清め,礼を正す」ということが話されるという事は,社員を募集される会社の方々が「時間を守り,あいさつと清掃ができる」人材を求めていることを表しているのだと思います。
 今,1年生が入学し,立ち止まって挨拶する生徒や大きな声で挨拶する生徒が増え,校門周辺の雰囲気が大きく変わろうとしています。
 挨拶は,人に強要されてするものではありません。自分の気持ちを素直に表すものであり,心の成長を表現するものでもあります。自然に「おはようございます」「ありがとうございます」「こんにちは」「さようなら」という挨拶が,心から湧き出るようになった時に,初めて思春期の壁を打ち破り,大人へと一歩踏み出した証だと思います。
 「今,自分にできることがあれば,やってみよう。それが,明日の自分を創る」という言葉があります。今,変わろうとする雰囲気を一部の生徒,一部の学級,学年だけでなく全校に広げるために,今,できる事に挑戦してくれることを心から期待しています。

 始業式の挨拶の中で,新しい年度のはじめにあたって,社会生活を営む上でとても大切な事であり,常に周りから求められることとして昨年度に引き続き「時間を守り,あいさつと清掃ができる生徒になってほしい」という話をしました。
 すると,入学式を終えた後,保護者の方から「多くの中学生があいさつをしてくれてとてもうれしかった。」「生徒たちが,静かに式に臨める様子を見て,成長の姿を感じた」という言葉を頂き,とてもうれしく,心が温まる想いになりました。
 このことは,君たちが「時」や「場」に応じた態度ができるようになっている事,「時」や「場」に応じた挨拶ができるようになっている事,つまり当たり前の事が当たり前のように出来つつあることを地域の方々が感じ,認めてくださったという証しでもあります。
 今日から,本格的に様々な学習が始まっていきます。一人一人が「チーム志布志中」の一員として,志布志中学校の良さを保護者や地域の方々に広める役割を担っていることを自覚し,「時を守り,場を清め,礼を正す」等「当たり前のことが当たり前にできる」という校風を築いていってくれることを心から期待しています。