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令和3年7月19日(月)
この世界に生まれ落ちることができただけで幸福だと思う
今回は鬼滅の刃第186話「古(いにしえ)の記憶」に登場する,継国縁壱(つぎくに よりいち)の言葉です。
 縁(より)壱(いち)は,『この世はありとあらゆるものが美しい。この世界に生まれ落ちることができただけで幸福だと思う』と主人公の炭(たん)治郎(じろう)に語りました。
 この言葉は,受け取る人によって,その感じ方はさまざまかも知れません。しかし,そもそも,私たちがこの世に「生を授かり」,今「生きている」ことは,とても有り難いことです。この「有り難い」とは,めったにないこと,在ることが難しいという意味です。まず,私たちは,今生きていることは有り難いことであることに気づかなければなりません。
 縁(より)壱(いち)は,妻と我が子を鬼に殺されてしまい,家族で平和に暮らすという小さな幸せすら叶いませんでした。だからこそ,誰よりも,小さな幸せを感じられる人になったのかも知れません。
 幸せは幸せでない状態があるからこそ,感じられるものです。「自分に与えられた“小さな幸せ”に感謝する」ことで,私たちはすべてが癒やさ(いやさ)れる想いに包まれるのではないでしょうか。
 小さな幸せを有り難く感じる自分自身でいましょう。この世に「生(せい)を授かり」,今「生きている」ことだけでも,とても有り難いことなのですから。

令和3年7月14日(水)
7月14日は県民の日
明治150年を記念し,平成30年12月に毎年7月14日を「県民の日」とすることを制定しました。
これは,鹿児島県が誕生した明治4年の廃藩(はいはん)置県(ちけん)布告(ふこく)日が7月14日であったことに由来しています。
今日は,県民が,郷土の歴史や文化を見つめ直し,郷土に対する理解と関心を深め,ふるさとを愛する心を育むことにより,自信と誇りを持って,より豊かな鹿児島県を築き上げることを期する日です。
鹿児島県出身者で,朝のテレビ小説「あさが来た」に続き,大河ドラマ「青天を衝け(せいてんをつけ)」で,ディーンフジオカが演じている五代友厚(ごだい ともあつ)がいます。映画「天外者(てんがらもん)」で五代友厚を演じたのは三浦春馬でした。
五代友厚は,江戸時代末期は薩摩藩士でしたが,明治時代中期にかけての関西の実業家として活躍しました。現在でも,大阪経済界の重鎮(じゅうちん)の一人と言われています。明治の時代に,商工業の組織化,信用秩序の再構築(さいこうちく)を図り,崩壊(ほうかい)寸前だった大阪経済を立て直しました。
志布志中学校の生徒の皆さんも,信念をもって新しい道を切り開いた五代友厚のように,生きてみませんか。
今日は県民の日です。郷土出身者の生き方に触れたり,南北600kmに渡り自然遺産など豊かな自然に恵まれた,ふるさと鹿児島の自然を身近に感じたりしましょう。そして,歴史や文化などを見つめるとともに,ふるさとの恵みに感謝しましょう。さらには,自信と誇りあふれる,より豊かな志布志市を含めた鹿児島の未来について考えてみましょう。

令和3年7月12日(月) 
「先手(せんて)あいさつ」と「語先後礼」について
志布志中学校の皆さんは,「先手あいさつ」を知っていますか。「先手あいさつ」とは相手からあいさつされる前に,こちらからあいさつすることです。先にあいさつされた方は嬉しくなります。相手を嬉しくさせられるなんて素晴らしいですね。「先手あいさつ」で相手を嬉しくさせることができたら,あなたの勝ちです。人として喜ばれる人になったのですから。
「先手必勝」と言われます。どうせあいさつするのだったら,先にしましょう。相手を嬉しくさせましょう。それだけで「いい人」にもなれます。
相手があいさつしているのに,無視するのは最悪です。する側も,される側も最悪です。気分が悪くなります。わざとではなくても気分は悪くなります。しかし,ここからが大切なポイントです。あいさつは返ってこなくてもした方がいいのです。それは,あいさつすれば,後腐れ(あとくされ)がないからです。返さなかったら後腐れがあるのかもしれません。しかし,こちら側はあいさつしているので問題がありません。負い目はありません。返ってこなくても,相手を恨むことはありません。所詮,相手はそんな人なのです。ですから,相手を嬉しくさせるだけでいいのです。
また,本校では,どの授業でも,授業の始まりと終わりのあいさつは「語先後礼」です。「語先後礼」とは,あいさつの言葉が先,礼(お辞儀)が後,という礼儀作法です。以前,ある銀行のカウンターの中に掲示してある「語先後礼」を見たことがあります。ビジネスマナーとしても「語先後礼」が定着していると感じたことがあります。
本校だけではなく,本校区の6つの小学校すべてで「語先後礼」を実施します。どの授業でも,相手(先生)の顔(目)をしっかりと見て「お願いします」と言い,言い終わってから,きちんと礼をしましょう。どの授業でも「語先後礼」であれば,皆さんの品格・品位が際立ち(きわだち),周りからも感じよく見えることでしょう。