Skip to content

この世界に生まれ落ちることができただけで幸福だと思う

令和3年7月19日(月)
この世界に生まれ落ちることができただけで幸福だと思う
今回は鬼滅の刃第186話「古(いにしえ)の記憶」に登場する,継国縁壱(つぎくに よりいち)の言葉です。
 縁(より)壱(いち)は,『この世はありとあらゆるものが美しい。この世界に生まれ落ちることができただけで幸福だと思う』と主人公の炭(たん)治郎(じろう)に語りました。
 この言葉は,受け取る人によって,その感じ方はさまざまかも知れません。しかし,そもそも,私たちがこの世に「生を授かり」,今「生きている」ことは,とても有り難いことです。この「有り難い」とは,めったにないこと,在ることが難しいという意味です。まず,私たちは,今生きていることは有り難いことであることに気づかなければなりません。
 縁(より)壱(いち)は,妻と我が子を鬼に殺されてしまい,家族で平和に暮らすという小さな幸せすら叶いませんでした。だからこそ,誰よりも,小さな幸せを感じられる人になったのかも知れません。
 幸せは幸せでない状態があるからこそ,感じられるものです。「自分に与えられた“小さな幸せ”に感謝する」ことで,私たちはすべてが癒やさ(いやさ)れる想いに包まれるのではないでしょうか。
 小さな幸せを有り難く感じる自分自身でいましょう。この世に「生(せい)を授かり」,今「生きている」ことだけでも,とても有り難いことなのですから。