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令和4年2月16日(水)
習慣は第二の天性なり
 「習慣は第二の天性(てんせい)なり」とは身についた習慣は,いつかは生まれつきの性質のようになるという意味です。これは,古代ギリシアの哲人ディオゲネスの言葉といわれています。英語では,『Custom is second nature(カスタム イズ セカンド ネーチャー).』と言います。
 本来は天性とは,生まれつきのもののことです。ですから,本来はどんなに努力しても変えることができないものです。しかしながら,小さな「習慣」を毎日毎日続けていればどう変わるのでしょうか?習慣,即ち繰り返しの行動は自分の血となり肉となり「第二の天性」となるのです。皆さんの中には「才能がないから」,とか,「家庭環境が…」などと悲観的になる必要はありません。良き習慣を身につけるよう努力し続けて,生まれつきの性質のように高めていきましょう。

令和4年2月15日(火)
やったことのないことを,やってみよう
 やったことのないことをやるのは,自分が何が好きなのか知るためのいい方法です。しかし,それだけではありません。
 やったことのないことをやって,できるようになったとき。これまでできなかったことができるようになったとき。「自分の能力が増えた」と感じられたとき。
 自然と生まれてくる「自分を信じられる力」こそ,自信なのです。
 余計なことを考えずに,言われたとおりやればいいことは,ロボットの方が上手にできます。つまり,何も考えずに指示を待っているだけの人は,これからの時代はロボットに負けてしまうということです。せっかく自分の意志で動ける皆さんです。ロボットに負けるような生き方は,もったいないです。
 「一つのことをやり続けることは素晴らしい」という考え方もあります。
 例えば皆さんが長距離走の練習をしていて,途中で違うことをやろうとしたら,きっとこう言われると思います。「せっかく長距離を長く続けたのに,もったいないよ」と。
 しかし,皆さんは,本当は長距離走ではなくサッカーや野球などの球技が向いているかも知れません。水泳が向いているかも知れません。運動ではなく,楽器演奏の天才かも知れません。たまたま始めたことが長く続いているだけで,才能と一致しているとは言えない可能性もあります。
 別に長距離走をやめなくてもいいのです。長距離走を続けながら,やったことがないことにも挑戦すれば,可能性が広がるのです。
 ですから,やったことがないことにも挑戦して,本当の自信を付けましょう。

令和4年2月14日(月)
トマトとメロン
 今日は相田みつをさんの「にんげんだもの」から「トマトとメロン」の詩を紹介します。
トマトにねえ いくら肥料をやったってさ
メロンにはならねんだなあ
トマトとね メロンをね
いくら比べたって しょうがねんだなあ
トマトより メロンのほうが高級だ
なんて思っているのは
人間だけだね
それもね 欲のふかい人間だけだな
トマトもね メロンもね
当事者同士は 比べも競争もしてねんだな
トマトはトマトのいのちを
精一杯生きているだけ
メロンはメロンのいのちを
いのちいっぱいに 生きているだけ
トマトもメロンも
それぞれに 自分のいのちを
百点満点に生きているんだよ
トマトとメロンをね
二つ並べて比べたり
競争させているのは
そろばん片手の人間だけ
当事者にしてみれば
いいめいわくのこと
「メロンになれ メロンになれ
カッコいいメロンになれ!
金のいっぱいできる メロンになれ!!」と 尻ひっぱたかれて
ノイローゼになったり
やけのやんぱちで
暴れたりしているトマトが
いっぱいいるんじゃないかなあ