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令和2年10月23日(金)
「志のまち」宣言
 明日は志布志の日である4月24日からちょうど半年です。志布志中学校の生徒の皆さんは,平成19年の志布志市の「志のまち」宣言をご存知ですか。
 「志のまち」宣言とは,以下の通りです。
 志布志市は,青い海と緑の大地に恵まれた美しいふるさとです。
 先人たちが築いた歴史や文化を引き継ぎ,「高い志」と「慈愛(じあい)の精神」による「志あふれるまちづくり」を推進するために,市民一人ひとりが,それぞれの役割をもって,志を掲げ,行動を起こし,輝く志布志市を目指しています。
 4月24日・志布志の日を記念して,市民が一体となり,力を合わせて,邁進していくことを誓い,ここに志布志市「志のまち」を宣言します。
平成19年4月24日   

令和2年10月22日(木)
島津日新公のいろは歌
 日新公いろは歌は,島津家中興の祖(ちゅうこうのそ)で,島津義弘(よしひろ)の祖父の島津忠良(ただよし)が,5年余の歳月をかけ完成させた薩摩藩の郷中教育の基礎となった47首の歌です。今日は旧暦の9月14日です。日置市伊集院町では,この日の前後に合わせて島津義弘を偲(しの)び「妙円寺詣り」をしています。
 今日は「いろはにほへと」に続く「ちりぬるを」の5首を紹介します。
ち 知恵能は身につきぬれど荷にならず 人は重んじ はづるものなり
知恵や芸能はどんなに身につけても重荷になるようなものではありません。たくさんのことを習って身につけるべきです。世の人はその人を見て尊敬し,己の及ばないことを恥じるでしょう。
り 理も法も立たぬ世ぞとてひきやすき 心の駒の 行くにまかすな
道理が通らない乱れた世の中であっても,自分一人は正しい道を行き,心を奮い起こして正義と人の道を守り通しなさい。自暴自棄になって勝手放題するものではありません。
ぬ 盗人(ぬすっと)はよそより入ると思うかや 耳目の門に 戸ざしよくせよ
泥棒は他の場所から入ってくると思うかもしれませんが,本当の意味での泥棒は耳や目から入ってくるものです。目や耳によく戸締りをしておきなさい。
る 流通(るつう)すと貴人(きじん)や君が物語り はじめて聞ける 顔もちぞよき
たとえ自分が知っていることであっても目上の人の話は,初めて聞くという態度で聞きなさい。その話は聞いたことがあるよ,知っているよ,という態度や言葉を出してはいけません。
を 小車(をぐるま)の我が悪業 (あくごう) にひかれてや つとむる道を うしと見るらん
人は己の怠け心に引っ張られがちで,やがては仕事が辛くなり悪い習慣になって下に落ちてゆくものである。人はそれぞれ職分を守って,真面目にその務め(やるべきこと)に励むべきです。

令和2年10月20日(火)
「守株待兎」(しゅしゅたいと)
 皆さんは,「守株待兎」(しゅしゅたいと)という言葉を聞いたことがありますか。では,童謡「待ちぼうけ」は知っていますか。童謡「待ちぼうけ」は「守株待兎」の逸話を元にして作られました。
 昔,中国の宋という国にある農夫がいました。その農夫は,毎日いやいやながら農作業をしていました。その農夫の畑の隅に木の切り株がありました。ある日そこに走ってきたウサギがぶつかり,首の骨を折って死んでしまいました。「しめしめ。今日は,何もしていないのにウサギを手に入れたぞ」と喜んだ農夫は,次の日から鍬(くわ)を捨て,またウサギがこないかと待ちました。しかし,別のウサギは来ませんでした。来る日も来る日も待っていたために,畑には作物が実らず,国中の笑い者になった,という逸話です。
 北原白秋作詞・山田耕筰作曲の「待ちぼうけ」の歌詞は次の通りです。(紹介する生徒は,是非歌ってください)
待ちぼうけ 待ちぼうけ
ある日せっせと 野良(のら)かせぎ
そこへ兎(うさぎ)が飛んで出て
ころり ころげた 木のねっこ
待ちぼうけ 待ちぼうけ
しめた これから寝(ね)て待とか
待てば獲(え)ものは 駆(か)けて来る
兎ぶつかれ 木のねっこ
待ちぼうけ 待ちぼうけ
昨日(きのう)鍬(くわ)とり 畑仕事(はたしごと)
今日は頬(ほお)づえ 日向(ひなた)ぼこ
うまい伐(き)り株(かぶ) 木のねっこ
待ちぼうけ 待ちぼうけ
今日(きょう)は今日はで 待ちぼうけ
明日(あす)は明日はで 森のそと
兎待ち待ち 木のねっこ
待ちぼうけ 待ちぼうけ
もとは涼しい黍畑(きびばたけ)
いまは荒野(あれの)の箒草(ほうきぐさ)
寒い北風 木のねっこ
 「守株待兎」(しゅしゅたいと)は,日本のことわざ「棚からぼた餅」と似た意味です。努力をせずに幸運にありつきたい人間の本音を表したことばです。志布志中の生徒の皆さんは,努力せず待つ姿勢では無く,勉強でも,運動でも自分から求めて努力することで何か大切なものを得ることが出来るようにしましょう。