Skip to content

 今日は,作家の城山三郎さんの『背伸びして視野を広げているうち,背が伸びてしまうこともあり得る。それが人生の面白さである。』という言葉を紹介します。
 城山三郎さんは,この言葉を通して私たちに「身の丈に合った目標を持ったり,仕事をすることは悪い事ではない。だが時に目標を一段高くしたり,良く分からない分野にチャレンジしてみてはどうだろうか。背伸びをして自分で自分を追い込む羽目になるのだが,その文人間は自分を繕うべく必死で学び,努力する習性がある。今できないことは,いつかできる事でもあるのだ。」という事を教えてくださっているのです。
 君たちは,今,感染症予防のために登校できずに家庭で過ごすこととなり,早3週間が過ぎようとしています。臨時休業当初は,「基本的生活習慣が乱れないように。」とか「一日一日計画的に過ごそう。」と目標を立てて生活していたと思いますが,日が経つにつれて目標を見失い,時間に流されてしまっている人もいる事だと思います。
 しかし,あと2週間後には,新学年が始まります。ただ漠然と一日を過ごすのではなく,今の生活を振り返り,今できていないことを改善するために目標を一段高くし,「当たり前の風景が,当たり前の日常が」返ってくる日を信じて,自分自身と闘ってみてください。その事が,必ず,新学期に役立つと思います。
 25日(水)は,登校日です。『8時5分生徒玄関通過,8時10分着席』100%31日目達成を実現しましょう。待っています。 

 今日は,あるお母さんの短いエッセーを紹介します。『「辞めたいなら辞めればいい。ただ,辞めたら夢は叶わない。天才でないのなら,『努力の天才』であれ。達成できたら『世界』が変わる。夢が叶うと,自分の何よりも大きな武器となる」これは我が家の洗面所に貼られたレポート用紙の言葉である。長男が高校2年の春に書いた言葉。おそらく友達や先生,書籍からのキーワードだと思う。自問自答しながら大学受験を経験し,この冬,無事に成人式を迎えた。今もなお,悪戦苦闘しながら夢に向かって頑張っているようだ。
 今では変色し,ぼろぼろになったレポート用紙ではあるが,いつしか我が家を支える言葉となった。私自身,毎朝,毎晩目にすることで,エールを送りつつ,自問自答している。長男が日々自問自答したように。』
 今紹介したエッセーには,息子さんを支えた言葉が書かれてありましたが,今,君を支えてくれる『言葉』がありますか。私には,いつも家の玄関に飾られているフジ子・ヘミングさんの『人生に無駄なことなんか,ひとつもない。生きるってことは,いろいろ経験すること。その時は,自分とはまったく関係のないことのようでも,その経験が大切に思える時がきっとくる。』という言葉が毎朝,私の背中を押してくれ,毎夕,私を出迎えてくれています。
 君たちは,今,感染症予防のために登校できずに家庭で過ごしていますが,ただ漠然と一日を過ごすのではなく,身近にある本を読んでみませんか。身近にある新聞を読んでみませんか。もしかしたら,意外と身近な所に君を支えてくれる『言葉』『フレーズ』に出会えるかもしれません。挑戦してみてください。