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 今年の箱根駅伝は,昨年5連覇を逃し,王座奪回を目標に掲げて挑んだ青山学院大学が,4年生が中心となって10時間45分23秒の大会新記録で2年ぶり5度目の総合優勝を果たしました。
 新チーム結成時は昨年のチームと違い,最上級生の意識の低下が目立ち,「史上最弱」「ダメダメ世代」と呼ばれることが多く,監督が4年生の意識を変えるために厳しいことを言う日々が続き,3区を走った選手は「前期シーズンは怒られっぱなしで,4年生みんなで辞めるというところまで追い込まれた」と言うほどだったそうです。
 「史上最弱」と言われた今年の青山学院大学の選手たちは,先輩たちが築きあげた伝統や歴史に「もう一段新たな伝統を」という気持ちが大きなプレッシャーとなり,一人一人の迷いや不安が原因でチームが一つになれなかったのだと思います。
 しかし,箱根駅伝優勝という目標を掲げ,甘さを捨て厳しい練習を追求した結果,箱根駅伝が近づくにつれてチームが一つとなり,大会新記録で5度目の総合優勝を果たす事ができたのです。
 昨日から令和元年度3学期,令和2年度0学期が始まりましたが,どんな思いで3学期1日目を迎えましたか。君たちは,本年度,様々な点で進化した姿を見せてくれていると思います。しかし,「これぐらいでいいか」とか「今の姿が当たり前」と考えてしまうと,昨年,青山学院大学が5連覇を逃した時に原監督が言われた「進化を止めると退化し,立ち止まると後退する。」という事になってしまいます。
 ぜひ,令和元年度が志布志中学校にとって飛躍の年になるためにも,この3学期,「一歩前進」を合言葉に,日々チーム志布志中学校という意識を大切に頑張ってほしいと願っています。

 皆さん,新年明けましておめでとうございます。令和2年になるとともに令和元年度3学期,最後のまとめの学期がスタートしました。そして,1・2年生にとっては,令和2年度0学期,3年生にとっては中学校生活総まとめの学期となります。
 ところで,正月は楽しく過ごせましたか。正月に志布志に帰って来られた親戚の人に会ったり,また遠くに出かけたりして久しぶりに再会した人もいたと思います。そんな人との出会いは,必ず将来の宝,財産になります。これからも「一期一会」,一つ一つの出会いを大切にして下さい。人との出会いは,必ず君たちを支える大きな力になります。
 さて,二学期の終業式で「校内の桜の木は,3カ月後の開花の準備を昨年の夏から始めています。君たちには,今学期,次の学年で素晴らしい花を咲かせるために多くの力を蓄えてほしい」という話をしました。
 人は,カレンダーを一枚めくるだけで,不思議と気持ちも改まるものです。つまり,学期が変わるだけでなく,新しい年を迎えたという事は,自分を大きく変えるチャンスなのです。そしてチャンスを活かすには,2学期の自分の姿を振り返り,令和2年,自分が何をすべきかを考え,責任をもって実行に移すことです。一人一人の心の中にある目標は,言葉として,そして文字として表現し ,周りの人に宣言してください。そうすることが,自分自身に目標を意識づけるだけでなく,周りの人にも意識づけ,怠けそうになる弱い気持ちを跳ねのける力となります。
 目標には,明日実現できる目標と一生かけて実現していくような目標とがあります。二学期にも紹介しましたが,「続くと本物になる。本物は続く」という言葉もあります。迷ったときには,「今日1日だけ頑張る」と思って挑戦を継続すれば,1年間続けることにも繋がります。また,「もう無理」と思う時は,友達や先生,家族に相談すればいいのです。いろんな人の力を借りることは決して恥ずかしい事ではありません。恥ずかしいのは,目標を簡単にあきらめたり,投げ出したりすることです。
 1・2年生は中堅学年,最高学年として何が必要なのか考えながら生活してください。3年生は進路選択という大切な時期を迎えます。苦しくても逃げないで立ち向かってください。苦しいのは君だけではありません。受験の苦しさ・不安は,学年・学級全員で「進路をみんなで実現する」という目標を設定し,協力して学年・学級の雰囲気を作り上げることで解消され,進路を実現させる大きな力になります。
 3年生は,「十五の春を笑顔で迎える」という言葉を合言葉に,体調に十分注意して努力を続け,夢を実現してくれることを心から祈っています。ここにいる後輩たちは,君たちの真剣な姿を応援しています。
 では,本田圭佑選手の「挫折は過程,最後に成功すれば,挫折は過程に変わる。だから成功するまで諦めないだけ」という言葉を君たちに贈り,君たち一人ひとりが目標に向かって頑張る姿を期待して新年の挨拶とします。