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 合唱コンクールがいよいよ今週末に迫ってきましたが,学級の気持ちは一つになりましたか。「学級が目標とする合唱」を「新たな伝統を創る合唱」を創り上げることができていますか。
 詩人でもある長野県の円福寺の和尚の藤本さんの詩に『はきものをそろえる』という詩があります。学校のいろんな所に掲示されている詩なので,誰もが一度は見たり聞いたりしたことのある詩だと思います。
 この『はきものをそろえる』という詩を一部変えると次のようになります。
『歌声をそろえると心もそろう 心がそろうと歌声もそろう 舞台に上がる前にそろえておくと 舞台で心がみだれない だれかが迷っていたら だまって支えてあげよう そうすればきっと 合唱も心もそろうでしょう』
 どうですか。各学級では,合唱コンクールを5日後に控えた今でも様々な葛藤がある事だと思います。この時期,課題曲と自由曲の合唱曲を作る過程で,合唱コンクールへの思いの違いから意見がぶつかり合う事がよくあるものです。
 しかし,この心のぶつかり合いが学級の結束力を強め,「学級が目標とする合唱」や「新たな伝統を創る合唱」を創る大きな役割を果たしてくれるはずです。
 友だち心の叫びに互いに耳を傾け,心を一つにして『滝のように降る歌声』を目指して頑張ってくれることを期待しています。

 火曜日の全校集会で『人は「気持ち」が大切』という話をしました。
 学生時代,部活動に所属し,インカレで団体上位入賞を目指して頑張っていました。私は,その大事なインカレの試合で勝てなかった事が原因で,今まで頑張ってきた「気持ち」が途切れてしまい,練習に集中できなくなってしいました。
 しかし,約2カ月後には学生時代最後の試合が予定され,必死になって自分の気持ちを再度立て直そうとしましたが,上手くいかず試合の当日を迎えてしまったのです。
 最後の試合は,結果的にはチームメイトに支えられて結果を出す事はできましたが,自分の気持ちを切りかえられなかった悔しさを今でも忘れることはできません。
 私は,君たちに終業式や始業式,そして行事が終わった後等に「気持ちを切りかえて」という事をよく話しますが,人は,気持ちが途切れてしまうと簡単に気持ちを切りかえることは難しいものです。
 3年生は,5か月後には受験校を決定し,受験勉強のラストスパートを迎えることになります。「その時になれば頑張れる」と考えている人がいるかもしれませんが,期末テストが終わった今,気持ちが切れてしまうと簡単にスイッチが入らなくなるものです。
 大切なのは今です。結果としっかり向き合い,次へのステップを踏み出す事が大切です。これは3年生だけではなく,1.2年生も同じです。1学期も後2週間,気持ちを切ることなく全力で走り抜けてください。