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 私には,学生時代にお世話になった先輩から教えてもらった事で強く心に残っている言葉があります。
 それは,「友だちと約束した時間の15分前に待ち合わせ場所に行く事が相手を大切にすることになる。」という言葉です。
 君たちの中には「何で15分も前に」と感じた人が多いと思いますが,その先輩は,「待ち合わせ場所に行くまでに何が起こるか分からない。雨のために交通渋滞に巻き込まれるかも知れない。また,事故などで公共交通機関(バスや電車)が遅れるかもしれない等という事を常に考えて,出かける準備や家を出る時間等を計画的に進めれば,時間に遅れたり,友だちを待たすことはないんだ。その思いが相手を大切にし,友だちから信頼を得ることに繋がるんだ」と教えてくださったのです。
 今,君たちが実践している「チャイム1分前着席,チャイム黙想」や「集会開始時刻前に集合を完了し,黙想して待つ」「8時5分生徒玄関通過,8時10分着席」等の活動は,学級の友達や学年の友達,そして先輩や後輩を大切にすることになり,周りの友だちや地域の方々からの信頼を得る事に繋がっているのです。
 そして,その事は,君たちが将来社会人となった時に君たちの生活を支える大きな財産となるのです。
 今日は,以前先輩から頂いた「友だちと約束した時間の15分前に待ち合わせ場所に行く事が相手を大切にすることになる。」という言葉を君たちにプレゼントします。

 今日は,『言葉は大切』という女子生徒の作文の一部を紹介します。言葉について一緒に考えて見ましょう。
「私は,人と人の心を繋ぐものは,「ありがとう」とか「がんばって」,「おはよう」などの「さり気ない言葉」だと思います。さり気ない言葉を交わすだけで,お互いが幸せになっていくと思います。
 私は,「ありがとう」を言われるとうれしいと思うので,意識して使うようにしています。何かをしてもらったら,忘れずにこの言葉を使います。すると,不思議なことに言った私の心が温まるような感じがします。相手の人も柔らかな表情になります。
 私は,頑張っている人に「頑張って」と声をかけてあげます。すると,私も言った人も笑顔になります。頑張っても成功するものとしないものがありますが,絆が深まるような温かい感じがします。
 また,「おはようございます」などの挨拶もできるだけ進んでしています。朝,友達や下級生と挨拶を交わすと心がスーッと軽くなります。明るい気持ちでよい一日のスタートを切ることができます。
 このように,身の回りにあるさり気ない言葉を進んで使うことは大切なことだと思っています。」
 どうですか,相手の心を温かくする「さり気ない言葉」を使えていますか。言葉は時として人を傷つけたり,人の心を救うこともあります。言葉を発する時は,慎重に言葉を選び,相手も自分も笑顔になれる言葉を心がけてみませんか。