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 昨日,24年前の平成7年1月17日に阪神・淡路大震災が発生し,人命や建物,そして交通網等に甚大な被害があり,神戸に住む多くの人々はその被害の有様に絶望し,家の前で泣き崩れる人が多く見られました。
 しかし,その地震によって破壊され尽くした街並みや道路,そして絶望のあまり,そこに立ち尽くす人々の姿を映し出す報道を見た全国の人々が,街の復旧作業の手伝いをするためにリュックを背負い,そして,食糧難に苦しむ人々のために食料を積んだトラックが神戸を目指して集まったのです。
 今,「ボランティア活動」という言葉が当たり前のように使われ,全国で様々な自然災害が発生する度に,近隣の中学生や高校生,大学生が,そして,全国から多くの人々がボランティア活動に率先して参加する姿が報道されますが,実は,全国からボランティア活動のために人々が集まるようになったのは,阪神・淡路大震災がきっかけだったのです。
 また,その後『ちょボラ』-「ちょっとしたボランティア」が提唱されるようになり,ボランティア団体に入ったり,被災地に行くといった大がかりなものでなく,日常生活の中で出来るちょっとしたボランティア,「ゴミ箱の周りに散らばったゴミを片付ける。」「車椅子の人のために道をあける。」「お年寄りがバスから降りようとするときに手を貸す」等といったボランティアが社会の中に広がっていったのです。
 今,学校では,生徒会が中心となって「あいさつ運動」や「「ほうきの目運動」,「ごみ拾い運動」等への参加が呼びかけられていますが,決して十分な参加とは言えません。
 ぜひ,この機会に「ボランティア活動」の必要性や役割について再度考える機会にしてください。そして,多くの人が当たり前に「ボランティア活動」参加する雰囲気を創り上げていってください。

 24年前の平成7年1月17日,午前5時46分に阪神・淡路大震災が発生しました。阪神・淡路大震災は,早朝まだ多くの方が眠っていらっしゃる時間帯に発生し,大きなビルが倒れたり,高速道路を支えている鉄筋コンクリートの柱が折れたり,何百㍍にわたって高速道路が倒れたりしている様子が朝のテレビ番組で放送され,日本国内だけでなく,世界中の人々に衝撃を与えました。
 先日,阪神・淡路大震災により東海道本線が寸断され「陸の孤島」となった神戸市の様子と震災当初は少なくとも2年以上はかかると予想されたJR六甲道駅の復旧工事の様子,そして,その駅舎の工事をわずか74日間で成し遂げたという実話を基にしたドラマが報道されました。
 今までの工法では駅舎の復旧の方法を見いだせない中,現場を指揮する技師が「諦めたらゲームセット,何も変わらない。」という言葉がとても印象的で心に強く刺さりました。
 昨日から寒さが少し厳しくなり,「8時5分生徒玄関通過,8時10分着席」の状況があまりよくありません。私が7時前後に出勤する途中,毎日必ず暗がりを学校へ向けて歩いている生徒を見かけます。「何時に家を出たのかな。気をつけてな。」と車中より声をかける日々です。
 また,校門下で登校指導をしていると寒い中,風を切って自転車で登校する生徒,志布志小学校の方からきつい坂を上がって来る生徒等の姿を見ると「ありがとう。今日も1日頑張れよ」という声をかけたくなるものです。
  「諦めたらゲームセット,何も変わらない。」,今,生徒会が一つの目標として取り組んでいる「8時5分生徒玄関通過,8時10分着席100%達成」も「100%実現なんて無理」「僕一人ぐらい大丈夫」と諦めてしまったら,何も変わりません。他にどんな目標を掲げたとしても同じことの繰り返しだと思います。
 2年以上の工事期間をわずか74日間で成し遂げた工事関係者の「諦めたらゲームセット」という言葉を心にみんなで挑戦してみてください。

 3学期が始まって約1週間が過ぎ,校門横の梅が小さな紅い花をたくさん咲かせる季節となりました。
 先日,地域の会に出席すると地域の方が「先生,校門周辺など花々が植えられ,本当に明るい雰囲気ですね。」と声をかけてくださいました。生徒会が中心となって,朝の「ほうきの目運動」に多くの生徒たちが参加してくれたり,地域の方々と一緒になって花植えをしてくれたりしていること等の積み重ねが,「明るい雰囲気」として評価していただいたのだと思います。
 鍵山秀三郎さんの言葉に「人間の心は,そう簡単に磨けるものではありません。ましてや,心を取り出して磨くことなどということはできません。心を磨くには,とりあえず, 目の前に見える物を磨き,きれいにすることです。特に,人のいやがるトイレをきれいにすると,心も美しくなる。人は,いつも見ているものに心も似てきます。」という言葉があります。
 掃除ってすごいと思います。世の中,努力してもなかなか結果が出せないことが多いですが,『掃除』はやればやるだけ成果が目に見えて来るものです。いつも見ている場所は,君の心です。
 地域の方が褒めてくださった校門周辺の風景は,志布志中学校の,そして,君たちの心を映す鏡です。自信を持ってください。
 放課後,校内を見回った時の君たちの教室の風景も1年前とは見違えるほど整い,机・椅子が整然と並ぶ教室の風景は,心を和ませてくれます。つまり,教室そのものが君たちの心なのです。
 しかし,心は様々なことに影響され,変化するものですので,これからも今まで以上に心を磨くためにも,掃除に時間いっぱい,無言で取組む事を君たちに勧めます。頑張れ,志布志中生!