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 今日で期末テストが終わりましたが,自分の努力したことを100%出すために最後の1秒まで問題に向かうことができましたか。
 以前,勉強にも食べ物と同じように,「勉強しなくてはいけないな」とか「勉強って必要だな」と感じ,学習意欲が高まる「旬」の時期があるということを話をしましたが,覚えていますか。
 神奈川県のある中高一貫校の校長先生が「人はなぜ勉強しなければならないのでしょう?」と質問された時,「勉強は自分の窓を開けるということです。学ぶことで,今まで見ていたものとはまた違う何かを見ることになります。視界を広げるために学ぶのです。」と答えられたそうです。
 今,君たちは3日間の期末テストを終え,解けなかった問題や時間があれば解けた問題があったはずです。つまり,現実として君たちは,問題という扉を開けられず,「正解」という扉の向こうの風景を見ることができなかったのです。
 今日は,「テストが終わったからもう勉強はしない」ではなく,『問題という扉を開けられず,「正解」という扉の向こうの風景を見る』ためにも,ぜひ,再度問題用紙を開き,扉を自分の力で開けることに挑戦してみてください。また,自分だけでは開けられない扉があったら,各教科の先生と一緒に扉を開けてみてください。
 きっと,開けられなかった扉の向こうには,今まで見たことのない風景が広がっていることだと思います。そして,その扉の向こうには,将来の夢へ向けて新たな道が続いていると思います。

 「練習はウソをつかない」という言葉もある通り,真剣に練習に取り組んでいる選手は,試合で結果を出す確率も高いものです。
 常に練習のための練習ではなく,「何のために練習をするのか」を考え,工夫して練習に取り組むことで結果に結びつくのです。毎日同じメニューの練習をし,同じだけの試合に出場したとしても,意識して練習に取り組む選手とただ単に練習を熟す選手の間には大きな差が生まれるものです。
 昨日,避難訓練が行われました。各学級では,避難訓練が始まる前に避難の方法や注意点等について指導されたと思いますが,「何のために訓練をするのか」を意識して避難訓練に参加できましたか。「自分の身の安全を守るためにはどうすればよいか」を考えながら避難していましたか。ただ単にみんなと同じ流れの中で何も考えずに訓練に参加していませんでしたか。
 もし,実際に火災や地震が起った時,身の回りに怪我をして急ぐことができない友達がいたらどうしますか。一緒にゆっくり避難しますか。その方法で「自分と友達の安全を守ることができますか」。訓練のための訓練ではなく,「何のために訓練をするのか」を考えて参加しているのであれば,急いで非難するために友達に肩を貸したり,おんぶしたりする方法を工夫するのではありませんか。それが「何のために訓練をするのか」を意識することではありませんか。
 君たちは,幼稚園や保育園に通っている時から様々な避難訓練に参加し,どのように避難したらよいか知識としては知っているはずです。大切なことは,実際に起きた時に,訓練で学んだことを落ち着いて行動に活かせるかどうかです。
 そのためにも「何のために訓練をするのか」「自分の身の安全を守るためにはどうすればよいか」を常に考えて,今後の様々な訓練や学習に臨んでほしいと思います。 

 先日,会議へ出かける途中,ラジオから『目標を実現するためには,「理想の自分の姿を想像する」事が第一歩である。』という言葉が流れ,その言葉に心を引き付けられました。
 「目標・夢」を持つことは,自分が将来,「こうありたいという姿」を想像できるかどうかであり,まずは「目標実現」のための計画を立てることが非常に大切です。「将来の夢」は,長い人生の計画なので,1年後,3年後,5年後,そして10年後の自分の姿を想像しながら実現するための具体策や自分に合った勉強方法を探し続けなければならないのです。
 今,君たちにとって身近な「理想の自分の姿を想像する」事は,テストが終わった後の姿を思い描くことです。そして,理想像を実現するために,今日・明日のテスト勉強の計画で大切なことは,「具体性があるか」「実施可能であるか」どうかということです。
 あまりにも抽象的な計画だと「絵に描いた餅」のように,計画倒れになっしてまい,「理想の姿」と程遠い結果になってしまいます。
 「人生は一度しかない」「今日という日は二度と来ない」と言われます。君が描いた『理想の自分の姿』を実現できるのは君だけです。
 時間を無駄にしないためにも,「今できる事は何か。今何をしなければならないか」をしっかり考えて,今日・明日のテスト勉強に取り組んでください。
 君たちが,テストを終えた時に『理想の自分の姿』を実現できていることを,また,一歩でも近づけていることを心から期待しています。