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平成30年6月1日(金)

 今日は,森信三先生の「中・高生のための『人間の生き方』」の中で語られている『自分は自分の主人公』という話を紹介します。 自分は自分の主人公,世界でただ一人の自分を創っていく責任者。
 九〔苦〕を乗り越えなければ十の喜びはつかめない。九十九を通らなければ百の幸せは得られない。本物と偽物とは見えないところのあり方で決まる。本物は続く,続けると本物になる。
 全て見える世界は,それの幾層倍もの見えない世界に支えられてそこに存在している。尊いもの,美しいもの,善なるものもみんな謙虚な人のところに集まってきて,その人のものとなる。
 二度とない人生,二度とない今日,ただいま。生きているということは,どんなに素晴らしいことなのか。一番身近な人のお蔭が見えないようでは,幸せには巡り会えない。
 亀は兎にはなれない,しかしそのつもりで努力すれば日本一の亀になれる。
 君は君を立派にする世界でただ一人の責任者なんだね。
 様々な分野で活躍している人は,見えないところで努力を継続していると言われます。昨日紹介した北野武さんは,「どこに行ってもトイレ掃除を実践している」と言われ,イチロー選手は,「誰よりも早く練習場に行き,ウォーミングアップを行い。ゲームが終わると一人ロッカールームに残って,入念にグラブやバット,スパイクの手入れを行っている」と言われています。
 今君たちは,花の苗に例えると種を撒き,やっと双葉から本葉が出たところです。「君は君という花の苗に水と肥料を与え,大きくて綺麗な花に育てる世界でただ一人の担当者」なのです。ぜひ,君の生涯を支える何か継続できるものを探してみてください。