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 ラグビーの言葉に「One for all,ALL for one」というのがあります。良く学級目標等に使われるので知っている人も多いと思います。
 この言葉は,よく「一人はみんなのために,みんなは一人のために」という意味で使われますが,「一人はみんなのために,みんなは一つの目的のために」という意味もあるのだそうです。ラグビーでいう目的は,「トライをする」つまりゴールを入れるという事です。
 ラクビーは,ポジションごとの役割が決まっていて,体格も技術も力もそれぞれが違う15人が,仲間を信じてはじめてチームになるのです。
 この言葉は,学校生活に置き換えても意味が通じると思います。一つの目的,つまりゴールのために全員が役割をしっかり果たすのが重要だということなのです。
 つまり学級,学年,学校においても,一人ひとり役割があって,考え方も得意な事も苦手な事もそれぞれが違う30数人が,140人前後の人が,約400名が仲間を信じてはじめてチームになるのです。
 そして,志布志中というチームの目標・目的を提案しているのが,生徒会なのです。だからこそ,今,君たちに生徒会が呼びかけていることに対してチームとして心を一つにしてゴールを目指すことが求められているのです。
「One for all,ALL for one」,一人はみんなのために,みんなは一つの目的のために頑張ってくれることを願っています。

 小学生の頃の話です。兼業農家で育った私は,よく両親から鹿児島弁で「若い時の難儀は買うてでもせい」とよく言われたものです。両親から「学校から帰ったら牛の世話をしておくように」「今日は,学校が休みだから畑の草を取ってくれ」等と手伝いをよく頼まれるものでした。
 私は,学校帰りや休みの日に友だちと遊ぶ約束をしていても,なかなか遊ぶことができずに「何で友だちは自由に遊べるのに,自分だけ遊べないんだろう」と心の中で反発したり,「今日ぐらいは遊んで帰っても大丈夫だろう」と家の手伝いを後回しにしたこともありました。
 しかし,社会に出て仕事をするようになると,小学校や中学校時代「学校から帰ったら牛の世話をしておくように」等と家族の一員として仕事を任されたこと,役割を任されたことが今の自分の生活を支えていることに気付かされ,役割を与えてくれた両親に感謝したものです。
 新学期が始まって約2カ月が過ぎようとしていますが,遊びに夢中になるあまりに清掃活動に遅れたり,自分に任された役割を友だちに任せたりしている人がいると聞きます。
 清掃活動は,学級の一員として責任をはたし,友達と力を合わせて,みんなで共有する場所を清掃する活動を通して奉仕の心と責任感を育てることをねらいとする学習活動の1つです。
 「若い時の難儀は買うてでもせい」という言葉は,若い時にする苦労は必ず貴重な経験となって将来役立つから,自分から率先してするようにと教えてくれているのです。
 週3回,1日10分間の活動が,君たちの心の状態と学校の姿を表しています。全校生徒が時間一杯清掃活動に取組む姿を心から期待しています。

 昨日,家の玄関に飾られた日めくりカレンダーの中に『理想の姿を想像する』という言葉を見つけ,心を引き付けられました。
 人は,どんな状態であっても自分の心の中に「夢」「目標」「あるべき姿」を持っているものだと言われます。
 しかし,多くの人はそういう「夢」「目標」等をイメージできても実現へ向けて何をしてよいか分からず,思い描くだけになってしまいがちなものです。
 今日は,「夢」「目標」「あるべき姿」を持ちながらも何をしてよいか分からないという人へ提案をします。「夢」や「目標」等をイメージできたらその事を紙に書き,毎日,口に出して十回言葉で表現してみてはどうでしょうか。毎日,自分の夢や希望を言葉にすると,その言葉を毎日自分自身が聞くこととなり,「夢」や「目標」等がより具体的なものとしてイメージできるようになり,実現への具体策も見えてくるのではないでしょうか
 「叶う」という字は,口に十と書きます。毎日,「夢」や「目標」を口に出すことで口癖になり,口癖がやがて習慣になり,習慣が人生を創っていくことになります。
 スポーツや進路等で自分の夢を実現した人は,理想の姿を常にイメージトレーニングしていると言われています。4月当初にたてた本年度の目標覚えていますか。教室掲示用のプリントに書いただけになっていませんか。
 各学年,大きな学年行事を終え,今,再スタートの時期でもあります。4月当初の目標を再度読み返し,実現へ向けての具体的な第一歩として,毎日口癖のように自分の夢や希望,願いを言葉で表現してみてください。必ず何かが変わると思います。