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『中学生の合唱は,とても素晴らしかったです。女子と男子どちらも素晴らしかったのですが,私は,特に女子の高い歌声が素晴らしいと思いました。とても感動しました。すごくみんな口が開いていて,音楽にもみんな乗っていて指揮者もピアノの人もすごく合っていたし,みんなの声が会場中にひびいていて,すごくきれいでした。また聴いてみたいと思いました。』
 この感想は,小学生が中学校の合唱を聞いた時の感想の一部です。小学生から見ると中学生の合唱は,憧れであり,大きな目標でもあることがよく分かる感想です。
 合唱コンクールがいよいよ明日に迫ってきましたが,学級の気持ちは一つになりましたか。求める合唱を創り上げることができましたか。
 学級の心がそろうと歌声がそろうと言われます。逆に歌声をそろえると心もそろうと言われます。明日,本番を迎え,舞台に上がる前に学級の心をそろえておくと,舞台に上がっても心がみだれたり,不安になったりすることはありません。舞台に上がる前に友だちが緊張したり,不安そうにしていたら,そおっと「大丈夫。大丈夫」と支えてあげてください。するときっと,本番は心がそろい,歌声もそろうと思います。
 『歌声は,つながる』という言葉があります。君たちが明日会場で創り上げる『歌声』は,必ず志布志中学校の新たな伝統として下級生に,そしてやがて入学する後輩たちへとつながっていくことだと思います。
 君たちが,心を一つにして明日舞台に上がり,素晴らしい合唱と学級のまとまりを創り上げてくれることを心から期待しています。

 「いや,遅くはない。無理じゃない。やればできる。ただ,やる気になれば・・・・。」。この言葉は,世界的にも有名な映画監督である黒澤明監督が映画「生きる」の中で主人公に語らせたセリフです。胃ガンを宣告され,余命いくばくもない主人公が,自暴自棄の生活から立ち直ろうとするときにつぶやく一言です。
 1学期がスタートして約3ヶ月が過ぎようとしていますが,1学期を振り返ってみて,勉強や部活,友達との関係で「ああ,もうだめだ」と思ったことがありませんでしたか。そんな時,何度も何度も「もう遅い」と思い,「無理だ」と不安に押しつぶされそうになりながらも,その度ごとに「やればできる」と自分に言い聞かせながら,乗り越えてきたことがありませんでしたか。
 大事なことは「やる気」です。ゼロからもう一度やり直してみようという「やる気」があれは,どんなことも乗り越えられるのです。そして,「やる気」をもつだけで確実に自分の目標に一歩近づいているものです。
 先週実施された期末テストの結果が,今週返されていることだと思いますが,納得のいくものでしたか。「ダメだ。もういい。」と諦めていませんか。大切なことは,返された結果に背を向けるのではなく,それを現時点の力として受け止め,今後の計画を立て,各教科ごとに訂正帳を作り,間違ったところを再度やり直し,重要語句や公式等を含めた学習内容を復習することです。
「いや,遅くはない。無理じゃない。やればできる」。この言葉は,今『人生時計』の中で明け方5時前を生きている君たち全員に当てはまる言葉です。出された結果は,変えようがありませんが,未来は変えられます。やる気を持って頑張ってください。

 今日は,坂村真民さんの『はじめの日に 何も知らなかった日の あの素直さに かえりたい 一杯のお茶にも 手を合わせて いただいた日の あのはじめの日に かえりたい』という言葉を紹介します。
 この言葉は,「日々の生活に慣れてしまい,最初の決意を忘れそうになっている今,『初心』つまり,最初の『志』,『夢』,『目標』を定めたあの日にかえりたい。ちょっとした些細な事にも感動し,もう一度新たな自分の姿を見つけようと決意したあの日にかえりたい。」という思いを表した言葉であり,人生の様々な節目の時に抱いた「初心」を持ち続けなさいと言っているのです。
 君たちは,約3か月前,中学校へ入学した時に,新たな学年に進級した時に『志』,『夢』,『目標』を定めたことだと思います。そして,その実現へ向けて確実に新たな『一歩』を踏み出したことだと思います。
 しかし,月日が過ぎるにつれて,その時の思いや感動を忘れそうになっている自分がいませんか。「中学生だからこれぐらいはいいだろう」と当たり前の事が当たり前のようにできなくなっている自分がいませんか。
 「人は忘れる生き物」とも言われます。1学期もあと約1ヶ月,坂村真民さんの『はじめの日に 何も知らなかった日の あの素直さに かえりたい 一杯のお茶にも 手を合わせて いただいた日の あのはじめの日に かえりたい』という言葉を自分に問い返して,入学式,始業式の日に思ったことを思い出し,自分の目標に向かって焦ることなく日々前進してほしいと願っています。