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 週末,様々な分野で活躍されている方々からの中・高生への「子ども応援便り」というメッセージ集を読む機会があり,その中で『手紙 〜拝啓 十五の君へ〜』という曲でも知られるアンジェラ・アキさんの『結果よりも,好きなことを追いかけ続けることが大事』というメッセージに心を引かれたので紹介します。
 その中で,『アンジェラ・アキさんは,私は,「あきらめない」ことよりも,「ing,~し続ける」ということの方が大切だと思っています。私は18歳で歌手になることを決めてから10年間デビューできませんでした。よく,「10年もあきらめずに,すごいね」と言われますが,何度も挫折して,音楽自体を投げ出したこともありました。途中でbelieveできなくなっても,時間がたってまたできるようになったら,それは続いているということ。そんな考えが,私にとっての支えでした。もしすぐにデビューできたら,この「Keep on believing」という言葉にたどりつくことはなかったかもしれません。「ing」をつけたのには,たどりついてもその先があるし,たどりつけなくても終わりじゃない,「~し続ける」ことが大切という想いをこめています。』と言われています。
 1学期があと数日で終わろうとしている今,4月当初の想いを追い続けていますか。「もういい。」と投げ出していませんか。
 アンジェラ・アキさんの『途中で信じられなくなっても,時間がたってまたできるようになったら,それは続いているということ。』という言葉にあるように,挫折した時にはできそうになかったことの中に「今だったら挑戦できる」「今だったらできるかも知れない」という事があるはずです。
 その想いがあれば,君たちの挑戦は終わっていません。是非,あと3日,「ing,~し続ける」という想いを大切に,挑戦し続けて終業式を,夏休みを迎えてください。期待しています。

 今日は,『あきらめない限り,夢は続く』という本を紹介します。 この本は,難病と闘いながら甲子園のマウンドに立ち,いつかはプロ野球選手になるという夢実現へ向けて頑張った少年の実話です。10年ほど前,愛工大名電高校野球部に柴田章吾君という選手がいました。彼は,少年野球,リトルリーグを通じて全国でも有名な選手でしたが,そんな彼を原因不明の治療方法もはっきりしない病魔が襲いました。
 中学3年生になったばかりの4月,彼は腸の中が火傷したような痛みに襲われ,「失明,そして最悪,死ぬ可能性もある」という難病との闘いが始まりました。
 彼は,何度もくじけそうになったり諦めそうになったりします。そんな中,チームの監督,監督の奥さん,先輩や同級生,後輩,そして両親や家族の励ましや支えによって,食事や運動量の制限,点滴,入院等あらゆる困難と闘いながら,誰もが不可能と思っていた「甲子園のマウンドに立つ」という夢を実現させたのです。
 彼の心の中には「夢が叶ったのは『みんなのおかげ』。多くの人に支えられ,助けられたからこそ,自分の夢が実現できた」という思いがいつもあったそうです。
 そして,プロ野球のドラフト会議で指名されて読売ジャイアンツの選手になった時,「感謝」という文字と『「夢なんて叶えられない。」という人がいるけど,それは自分が逃げているだけで,夢は動いていない。自分からやめたから辿り着けない。もちろん絶対にそこに行ける訳ではないけれど,夢は自分で掴みにいかないと掴めない。そのためには絶対に逃げちゃダメなんだ。 やればできる。必ずできる。絶対できる。想い続けるかぎり,諦めなければ夢はきっと叶う。』という言葉をプリントしたタオルをお世話になった方々に配ったそうです。
 もう少しすると,学校の図書館に『あきらめない限り,夢は続く』という柴田省吾君のことを書いた1冊の本が入る予定ですので,ぜひ読んでみてください。

 今週2日間,生徒会が推奨している「8時5分までに生徒玄関通過,8時10分までに着席」を100%達成しようという事を話をしてきました。
 実は,1学期が始まって3カ月が過ぎましたが,今月になって初めて「8時5分までに生徒玄関通過」できなかった人の数が2桁を超え,危機感を持って君たちに再度意識してほしいという思いから話題として取り上げたのです。
 そんな状況の中でも学年によっては100%を達成している学年もあるので,逆に大きな期待を持って全校生徒で100%達成して1学期を終えてほしいという思いを話したのです。そして,昨日はあと2%というところまで来ました。
 1学期の終業式まで君たちが登校する日は,あと5日です。今の君たちなら必ず100%達成できる日を創り上げることができます。そのためには,「一人ひとりの時間に対する意識」,「1分に対する価値の重さ」を揃えることが大切になります。
 作家の流音弥の言葉に『迷ったら積極的な方を選ぶ。自分が動けば,自分が変わる。人生が変わる。』という言葉があります。
 流さんは,『何かをするかどうかで迷った時は,積極的な方,つまり「行動する」方を選びましょう。消極的な方,『行動しない」方を選ぶと,「あの時行動しておけば良かった」とたいてい後悔することになるのです。』と言われています。
 この言葉を今の君たちに当てはめると,「今日,8時5分に間に合うように行くかどうか迷ったら,『間に合うように行く』を選びびましょう。『間に合わない』方を選んだら,『あの時行動しておけばよかった』と後悔しますよ。」という事なのです。
 400人を超える全校生徒で一つの事を創り上げることは,決して簡単な事ではありません。しかし,今の君たちにはその力があります。期待しています。