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 先週の日曜日には,潤ケ野小学校,森山小学校で小学校と校区の合同運動会が開催されました。
 当日は,晴天で絶好の運動会日和でしたが,夏の日がぶり返したのではないかと思われるような暑さの中で学校と地域が一つになって競技が行われていました。
 そんな中で,地域の一員として中学生が地域に貢献している素晴らしい光景を目にしたので紹介します。
 地域と小学校の合同の運動会の場では,中学生が競技役員として,そして集落の選手として暑いの中,一生懸命頑張っている姿が多く見られ,地域の公民館長さんや小学校の先生方から「中学生が役員として,選手として手伝ってくれるので非常に助かります。ありがたいです。」という感謝の言葉をいただきました。
 特に,役員をしている生徒たちは,暑い日差しの中で地域の競技役員だけではなく,小学校の競技の役員の手伝いも笑顔で頑張っている姿はとても感動的で心温まる一コマでした。
 来週は,台風の動きが心配ですが、志布志小学校と香月小学校,安楽小学校,田之浦小学校で運動会が行われます。当日は,各小学校の卒業生として,そして地域の一員として,参観するだけではなく「何か手伝えることはないか」と考えて,母校にそして地域に貢献する姿が多く見られることを心から期待しています。

 今日は,私が小学校に勤めていた時に担任した一人の男の子の事を紹介します。彼は,小学校3年生からソフトボール少年団に入っていましたが,同級生二人になかなか勝てず悔しい思いをしていたようでした。
 その彼が,5年生に進級した日から朝7時に学校に登校し,7時15分~50分まで朝のランニングを始めたのです。どんなに暑い日も寒い日も,雨が降った日は体育館を,まるで時計のように登校して,毎日35分間,卒業式の前日まで走り続けたのです。
 やがて,彼の努力は実を結び,友だち二人に短距離走でも長距離走でも肩を並べられるようになり,6年生の2学期には市の陸上記録会の学校代表選手に選ばれるほどになったのです。
 彼は,朝のランニングを続けるために,夕方,ソフトボール少年団の練習が終わると急いで家に帰り,夕食とお風呂を済ませ,約2時間の宅習をして11時前には布団に入り,次の日は朝6時に起き,身支度と朝食を済ませ,本当に時計のように6時50分には家を出発していたので,家の人は,彼の動きを見て時間が分かるほどだったそうです。
 私は,約30年前に担任した男の子が見せてくれた『朝活』の姿を通して『まず,一歩を踏み出すこと,そして,それを続けること』が夢を掴む一番の近道であり,自分を信じる力になることを教えられました。 今,君たちは,「挑戦してみたいこと」「できるようになりたいこと」を必ず持っているはずです。「やっても無理だろう」とか「続かない」とか考えて諦めずに,『まず今日1日頑張ろう』と考えて継続すれば,必ず夢と自信を掴むことができると思います。
 まず,今日に,そして明日に挑戦してみてください。

 今日は,『あいさつ』をテーマにした中学生の作文の一部を紹介します。『私は,2学期のめあてに「会った人には,自分から先にあいさつをする。」というめあてを立てました。最近の私は,ずい分あいさつができるようになったことを感じています。…。「あいさつは大切だ。」と言われるのはどうしてでしょうか。先生や両親からは「会った人にはきちんとあいさつをしましょう。」と言われます。
  「あいさつというのは,中国の言葉で『心を開いて歩み寄る。』という意味があるのよ。」とお母さんが教えてくれました。この言葉はお母さんが社会人になったとき,会社の先ぱいから教えてもらった言葉だそうです。私はお母さんの話を聞いて,あいさつは人と人との関係を近づける魔法の言葉だなあと思いました。』
 私は,志布志中学校へ赴任して約1年半,毎朝,君たちと挨拶を交わしてきて,君たちのあいさつが本当に見違えるほどよくなったと思っています。しかし,最近,「あいさつの声が小さくなって来ているのでは?」と感じる場面が多くなった気がします。
 それは,きっと私の気持ちの中に「君たちはもっとできる」という大きな期待感があるからかもしれません。でも,体育大会を通して多くの感動を観衆の皆さんにプレゼントできた君たちならもっと大きな声であいさつをすることができると信じています。
 この作文の作者のお母さんが教えてくれた「あいさつというのは,中国の言葉で『心を開いて歩み寄る。』という意味があるのよ。」という言葉を是非実感できるようなあいさつにチャレンジしてみてください。