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平成30年9月25日(火)

 今日は,私が小学校に勤めていた時に担任した一人の男の子の事を紹介します。彼は,小学校3年生からソフトボール少年団に入っていましたが,同級生二人になかなか勝てず悔しい思いをしていたようでした。
 その彼が,5年生に進級した日から朝7時に学校に登校し,7時15分~50分まで朝のランニングを始めたのです。どんなに暑い日も寒い日も,雨が降った日は体育館を,まるで時計のように登校して,毎日35分間,卒業式の前日まで走り続けたのです。
 やがて,彼の努力は実を結び,友だち二人に短距離走でも長距離走でも肩を並べられるようになり,6年生の2学期には市の陸上記録会の学校代表選手に選ばれるほどになったのです。
 彼は,朝のランニングを続けるために,夕方,ソフトボール少年団の練習が終わると急いで家に帰り,夕食とお風呂を済ませ,約2時間の宅習をして11時前には布団に入り,次の日は朝6時に起き,身支度と朝食を済ませ,本当に時計のように6時50分には家を出発していたので,家の人は,彼の動きを見て時間が分かるほどだったそうです。
 私は,約30年前に担任した男の子が見せてくれた『朝活』の姿を通して『まず,一歩を踏み出すこと,そして,それを続けること』が夢を掴む一番の近道であり,自分を信じる力になることを教えられました。 今,君たちは,「挑戦してみたいこと」「できるようになりたいこと」を必ず持っているはずです。「やっても無理だろう」とか「続かない」とか考えて諦めずに,『まず今日1日頑張ろう』と考えて継続すれば,必ず夢と自信を掴むことができると思います。
 まず,今日に,そして明日に挑戦してみてください。