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 体育大会が終わってから,各学級の専門部や部活動生だけでなく2年生の多くの生徒たちが校門前での「あいさつ運動」に参加する姿が見られるようになり,校門前が「おはようございます」という挨拶で溢れるようになっています。
 10月から11月は,生徒会を含めた様々な活動が3年生にとって締めくくりの時期を迎えるとともに,2年生へ引き継がれる時期でもあります。
 3年生は,昨年の11月に卒業生から志布志中を,そして生徒会を引き継ぎ,各専門部ごとにテーマを持って取り組み,大きな行事を創り上げたことで「達成感」を味わえた専門部もあったと思います。しかし,専門部の中には,ボランティア活動への参加や学校という社会の中で生活する上で大切なことを全校生徒に呼びかけながら,日々コツコツと常時活動に取組んできた専門部もあったことだと思います。
 3年生は,2年生に「志布志中生徒会」を引き継ぐまであと約1か月,生徒総会で提案したことを生徒会役員だけでなく全員で力を合わせて達成できるように,「協力する姿」を下級生に示し,新たな校風というバトンを渡してほしいと願っています。
 また,2年生と1年生は,3年生に大きな「達成感」をプレゼントできるように,生徒会で何を取組んでいるかを再度学級で話し合い,全力で3年生をバックアップしてほしいと思います。
 生徒会活動で得られた「達成感」は,今,新たな船出をした「志布志中」という帆船を押してくれる大きな風に,大きな動力になると思います。『終わりよければ,全てよし』頑張ってください。

 本年度の文化祭のテーマが,生徒全員が協力して,一人ひとりの個性が発揮できる文化祭を目指して『407の個性が織り成す物語ようこそ,志中文化祭へ!』に決まりました。
 昨日の生徒集会の中で話をしましたが,『本当の個性』とは何だと思いますか。
 映画監督の大林宜彦さんが,中学生へ向けて次のような言葉を贈っておられます。
「制服というものは横並びで同じようなものだけど,一人ひとりが「これが私です」と言えるような見え方というものが必ずあるはずです。それは制服は変わらないかもしれないけれども,その人が読んだ本,聴いた音楽によって目の輝きや語る言葉が違ってくると,同じ制服を着ていても個性が出てくるんです。制服はファッションではなく心の表れです。同じものを着て窮屈で嫌に見えるとすれば君の心を磨きなさい。君の目の輝きを磨きなさい。そうすると君の着ている制服は,君だけに似合う個性になるよと言いたいですね。」
 大林さんは,個性とは外見ではなく,例え同じ制服を着ていても内面から湧き出る考えや感情,雰囲気等を含めたその人だけが持っている唯一のものだと言われているのです。そして,個性は,読書や音楽を含めた様々な文化に触れるとともに多くのことを体験することで磨かれるものだとも言われているのだと思います。
 これから,約1か月,君たちは学級・学年で文化祭のテーマ実現へ向けて様々な取り組みを行っていくことになります。ぜひ,その中で外見ではない内面から湧き出る『個性』を磨き,407の個性で彩られた文化祭を創り上げてくれることを期待しています。

 二学期が始まって1カ月が過ぎました。始業式から2週間,体育大会成功へ向けて取組む姿には,君たちの心の成長を感じさせられました。
 このことは,地域の方々や保護者の方々も体育大会で一生懸命取り組む君たちの姿を見て,多くの感動を受け,大きな賞賛をくださいました。
 これは,2週間で創り上げ,当日,一つの目標に向かって取組む姿と行動が,多くの人々に感動を与えた証なのです。
 では,なぜ,そんなに多くの人に感動を与えられたのでしょうか。
 アメリカの実業家のジャン・ポール・ゲッティさんの言葉に『自分で100%の努力をするよりも,むしろ100人の1%ずつの努力を味方につけたいところだ。』という言葉があります。
 この言葉に例えると,君たちの心が揃い,一人一人の努力が1つになった姿が,多くの人に大きな感動を与えたのだと思います。
 では,体育大会が終わってからの2週間はどうですか。体育大会前と何か変わったところはありませんか。
 体育大会へ向けて協力したこと,気を付けたこと,努力したことが中途半端になっていることはありませんか。人の行動は,心の持ち方一つで変わるものです。
 『自分で100%の努力をするよりも,むしろ100人の1%ずつの努力を味方につけたいところだ。』という言葉は,一人一人の小さな努力が積み重ねられれば,大きなものを創り上げることができるということを教えているのだと思います。一人の1つの努力を全校生徒で足し算すれば,約400積み上げる事が実現できるのです。
 一人ひとり努力することは異なっても構いません。日々1つの努力を実践してみてください。