令和3年10月6日(水)
歩くことをあきらめる赤ちゃんはいない
はいはいを卒業して,つかまり立ちを始めた赤ちゃんは,自分の意志で歩こうとします。当然ですが,うまく歩けません。よちよちと一歩踏み出した途(と)端(たん)転びます。これは明らかな失敗です。健康な人なら誰しもできる「歩く」という動作が,まともにできないのですから。
でも,赤ちゃんは転んだ自分を,「かっこ悪い」と恥ずかしがることはありません。「どうせ自分には才能がない」とがっかりすることもしません。「歩くのは向いていないから,やめよう」とあきらめることもありません。頭からドテッと派手に転んだ赤ちゃんは立ち上がり,何度でも歩こうとします。
これは,私たちの本来の姿です。皆さんの元々の姿です。
皆さんは,自信をもって生まれてきました。歩く,しゃべる,ものを食べる,笑いかける。
赤ちゃんにとって「初めてのこと」は無数にあります。でも,赤ちゃんはそのすべてに挑戦し,そのすべてに失敗し,それでも成功するまで何度でも挑戦します。
なぜなら,失敗は恥ずかしくないから。なぜなら,「できる」と自分を信用しているから。なぜなら,自信があるから。
皆さんも,そんな赤ちゃんでした。そう,皆さんはしっかりと自信をもって生まれてきたのです。
「これをしたい」と自分で思ってチャレンジして,失敗し,それでも何度もチャレンジする。そうやってチャレンジを繰り返して,いろいろなことができるようになっていくのです。
そう,皆さんは,もともと失敗してもあきらめず,チャレンジする力を持って生まれてきたのです。