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暗中模索

 令和3年6月8日(火)
暗中模索(あんちゅうもさく)
暗中模索(あんちゅうもさく)とは,暗いと中,模型の「模」に探す捜索する「索」の四字熟語です。暗闇の中で手さぐりで物を探しまわることです。さらには,問題や事件の手掛かりをあれこれと探ることです。これは,中国の唐の時代の歴史家がまとめた『隋唐嘉話(ずいとうかわ)』に出てくる逸話(いつわ)が由来です。その逸話とは,『許敬宗(きょけいしゅう)という優れた政治家がいました。しかし,その人は物忘れがひどく,人の名前を覚えていないことが多かったのでした。そのことを指摘された許敬宗(きょけいしゅう)は,「その辺の一般人の名前をいちいち覚えていても仕方ありません。しかし,それが古代の文豪(ぶんごう)詩人らの名前だったら,暗中模索してでも思い出して見せますよ」と言ってのけたそうです。』というものです。
難問が山積みして解決が遅れているときなどに,「危機的状況ではあるが,打開策(だかいさく)を必死に暗中模索している。」とか「暗中模索の状態の中,先生のアドバイスを参考にしてスランプを乗り越えた。」とか「自由研究の案が全く思いつかず,暗中模索したが,何とか新しい自由研究に取り組んだ。」などというように使います。
いろいろな勉強法を工夫しても,なかなか成績が上がらない場合,最も自分にあった勉強法を「暗中模索」してみるのもいいかもしれません。