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「益友(えきゆう)」と「損友(そんゆう)」

令和3年1月25日(月)
「益友(えきゆう)」と「損友(そんゆう)」
 その人と交流することで,有益な結果が得られるような友人を「益友(えきゆう)」といいます。普段交流している友人だけでなく,趣味や人生を語り合うにもそれぞれの分野で益友を見つけることが必要です。
 出典は「晏子春秋(あんししゅんじゅう)」です。その原文は「聖賢(せいけん)の君,皆益友を有す」つまり「聖者(せいじゃ),賢人(けんじん)のような立派な人々にはそれぞれ自分の囲りに折にふれ有益な友人が集まるものだ」という意味です。
 友人を集めるとしても,普段の学校生活でお互いに助け合える友人,授業などで分からないことを教えてくれるような,学習面でプラスの多い友人,さらには趣味を同じくしたり,人生を楽しむための遊び友だちというように,いろんなタイプの友人が必要です。
 好みや性格など同じような人とグループをつくったり,安易に流れたりしていては,「益友」ならぬ「悪友」ばかりと交際することになります。悪友のなかには,ギャンブルや賭博(とばく),タバコや不法行為などのいわゆる悪の道につながるような良くない人たちも考えられ,「朱に交われば赤くなる」などのことわざにもあるように,このような人たちとの交流は,人生を豊かにするどころか,自らを破滅(はめつ)させかねません。そのような人たちを「損友(そんゆう)」といいます。
 つまり,交友にかたよりのないことが大切であると同時に,自らの人生に役立つような「益友」を選ばなければなりません。
 今日は,「人生を豊かなものにする」ための友人の選び方を考えてみました。皆さんの友人の中に,信頼でき,イザというときに力となる友人,また人に裏切られたり逆境になっても支援を惜しまず,離反(りはん)しない友人を生渡の友としてほしいものです。