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『カラスとみずがめ』

令和2年10月6日(火)
「カラスとみずがめ」
 今日は,イソップ物語の「カラスとみずがめ」の話を紹介します。
「喉(のど)が乾いて,死にそうだ。どこかに,水がないかなぁ?」
 カラスは喉がからからでした。飲み水を探して飛び回っていました。しかし,水は,なかなか見つかりませんでした。
 暑い夏に日照りが続いて,池も川もからからに乾いているのです。
カラスは,あっちこっちと飛び回って,やっとみずがめを見つけることができました。
「やれやれ,これで助かった。水が飲めるぞ。」
 ところが,なんということでしょう。みずがめの水は底のほうに少し入っているだけなのです。いくらくちばしを入れても,水には届きません。
「困ったなぁ」
 カラスは,がっかりしましたが,落ち着いてよく考えてみました。
どうすれば水が飲めるのだろうか。何か良い方法はないだろうか。
「そうだ,いいことを思いついたぞ。この小さな石を水がめに入れてみよう!」
 カラスは小石を拾って,瓶の中に落としました。何度も何度も小石を瓶の中に落としました。
 すると,底の水がだんだん上へ上がってきて,くちばしに届くようになりました。そうして,カラスは水を飲むことができました。
 これは,水が欲しくて困っていたカラスが,自らのアイディアにより工夫や努力をして,欲しかった「水」にありつくことができたという話でした。志布志中学校の皆さんも,困難な中にあっても,活路が生み出せるよう,知恵と汗を出しましょう。