Skip to content

『水滴石穿(すいてきせきせん)』

令和2年10月7日(水)
水滴石穿(すいてきせきせん)
 水滴石穿とは,小さい力でも積み重なれば強大な力になることのたとえです。「水滴」は一滴の水のことで,「石穿」は石に穴をあけることです。たとえ一滴の水であっても,同じ位置に落ち続ければ,いずれ石に穴をあけることができるという意味です。
「点滴(てんてき)石をも穿(うが)つ」ともいいます。英語では,
If at first you don't succeed, try , try, try again.
(イフ アット ファースト ユウ ドント サクセスド トライ トライ トライ アゲイン)といい,一度でうまくいかなければ何度でもやりなさいという意味です。
 日本では,他に「継続は力なり」や「塵も積もれば山となる」などのことばがあります。これらは継続することの大切さについての教えです。一度にやり遂げることは困難なことでも,少しずつであっても継続することで,やがてやり遂げることができます。
 みなさんが,何かに失敗した時などに「私には向いてないのかな」と自分で自分を諦(あきら)めてしまうことはとても安易なことです。しかし,そのような安易な諦めを続けていくと,自分自身の中に負・マイナスの要素として残ってしまい,自分自身の自信や自尊(じそん)感情を失わせ,自らの価値を,下げてしまいます。
 コツコツ続けることで,結果的に「大きなこと」が起こるきっかけにもなりますし,さらには小さな成就感(じょうじゅかん)「やった感,やり感」を積み上げていくことで,自信にもつながります。もちろんコツコツ取り組んできたことが,結果的には結果につながらなかったり,行動しなかった場合には遭遇しなかったようなトラブルが生じるという,デメリットの可能性もありますが,「考えているだけで行動しない」という選択よりも,現状打破という意味では,可能性はぐっと高まるのではないでしょうか。「水滴石穿(すいてきせきせん)」のことばのとおり,「小さなことからコツコツと」持続することで,少しずつでも確実に積み上げることができ,必ず何かの変化を生むことにつながるでしょう。