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『令和2年度1学期終業式あいさつ』

令和2年度1学期終業式あいさつ
 例年より長かった1学期も今日で終わります。この一学期間,様々な行事が中止や延期になったり縮小されたりしました。しかし,本校の生徒の皆さんはその苦しい状況に負けず,乗り越えようと努力してきました。その結果,多くの生徒の心が大きく成長したと感じています。
 私は,始業式や入学式において,3つのお願いをしました。それらは,よく考え自分から行動すること。学習面だけではなく,作業や生徒会活動,作業など言われてから,指示されてからでは無く,自分の意思で行動すること。
 次に,自分自身はもちろんのこと,周りの人も大切にすること。周りにつらい思いや苦しい思いをする友達がいないよう,気を配りながら学校生活を送ること。このことで,いじめなど絶対無い学校生活にするために,いじめる側にならないことはもとより周りで見ている傍観者にもならないこと。
 最後に,ゴミが落ちていたら拾ってゴミ箱に入れる,スリッパが乱れていたら踵をそろえる。など気づいたことを自然に行動に移せるようにすること。大リーグのエンゼルス大谷翔平選手はごみを拾うことで「運を拾っている」という例を紹介しました。
 これら3つは本校の校訓である自主・友愛・奉仕でもあります。この1学期を振り返って,この3つを行動に移せましたか?もし,不十分な項目があると思ったら,夏休みや2学期以降の中学校生活で心がけて行動し,改善することを願っています。
 今日,皆さんはこの後,担任の先生から通知票を受け取ります。そこには,皆さん一人ひとりに対する担任の先生の様々な思いや願いが込められています。これまで頑張れたことや,来学期以降努力が必要とされること,夏休みや2学期の過ごし方など,メッセージが記載されています。これらの言葉を謙虚に受け止め,これからの一層飛躍するために頑張ってください。
 いよいよ明日から,31日間の夏休みが始まります。短くなったと言っても,31日間もあるのです。そして,それらすべての日には24時間があります。つまり,夏休みは744時間という時間があり,それらの時間使い方は皆さんの気持ちと行動に委ねられているのです。誰でも楽なこと,楽しいことを選択しそうになるかも知れません。しかし,新型コロナウィルス感染症対策のため,失われた時間を更に積み重ねてしまったり,皆さん一人ひとりの可能性を伸ばすことなくに挑戦することなく,終えてしまうのは,もったいないと思います。誰にとっても,1年生,2年生,3年生のそれぞれの夏休みは,今回1回だけです。一度しかないこの夏休みを充実したものとしてください。
 夏休み中は,先の第2次世界大戦での,節目の日もやってきます。8月6日の広島,8月9日の長崎,それぞれの原爆投下の日,8月15日の終戦記念日などです。これらの日にあわせて様々な行事が催されます。是非これらの行事の趣旨を理解すると共に最悪の人権蹂躙である戦争についても,考えてみてください。
 さらには,この夏休み,法律に触れたり破ったりする行動はもちろんしてはなりません。法律に触れなくても,だめなことをしてはなりません。さらには,自分の弱い心に負けてしまい,楽なことばかりを選択することなく,これまでの皆さん自身の課題を明らかにし,克服したり改善したりしてください。そのためには,一歩踏み出すこと,即ち行動することが大切です。
 明日から始まる夏休みは,自分自身の弱い心に負けず,将来の自分から感謝されるような過ごし方をしてください。そして,407名全員が「有意義な夏休みだった!」と言って2学期に再会できることを期待して,1学期終業式のあいさつとします。