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令和元年10月3日、『思いやりの見える学校』

 今から10年前の3月11日に東日本大震災と大津波が発生し,東北地方から関東地方にかけて甚大な被害がもたらせられました。 その時,「『思い』は見えないけれど、『思いやり』は誰にでも見える。」と言うナレーションと共に電車通学をしている高校生が,妊婦の方に席を譲ろうとしますが,勇気を出せず,席を譲れずに悔やんでいる様子,そしてその後同じ高校生が,荷物をもって階段を上がっていらっしゃるお年寄りの荷物を持つかどうか迷いながらもお年寄りを手伝う姿が何回となく放送された事を覚えていますか。
 昨日,1年生で「思いやり」を題材とした道徳科の授業が行われました。バスに乗っていた中学生が,バスに乗って来られたお年寄りに席を譲ろうと声を掛けますが,理解してもらえず,自分のとった対応はどうだったのか,そして,今後どのようにしたらいいのか考える授業でした。
 1年生の生徒たちは,主人公の生徒の思いに共感しながらも,「自分だったらどうするだろう。」という事を真剣に考え,多くの生徒が自分の考えを意欲的に発表する姿が見られ,大きな感動をもらいました。
 その中で,先生の「これからどうしますか。」という質問に対して,ある生徒が「相手の気持ちになって,声をかけたり,手助けをしていきたいです。」と発表してくれました。
 思いやりは,集団の中で生活する上で最も大切な事です。「『心』は誰にも見えないけれど、『こころづかい』は見える。『思い』は見えないけれど、『思いやり』は誰にでも見える。」という事をぜひ,様々な場面で君たちが表現してくれることを期待しています。