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令和元年5月9日(木)『ゴミや落とし物から見えてくるもの』

 『ゴミから生活の様子や捨てた人の気持ちが分かる』という話を聞いた事があります。
  例えば,教室に紙が落ちていたとします。綺麗に折られた紙が落ちていたら「机の中から落ちてしまったのかな」と想像し,そっと机の中に入れてあげますが,揉みくちゃになった紙が落ちていると「机の中も片付いていないんだろうな」と考え,机の中を覗き込んでしまうものです。
 また,友だちへの伝言が書かれた紙を見つけると,今学級で何が起きているのか,表面的には見えない友だち関係等も見えてくるものです。
 そして,多くの人が利用する階段や廊下にゴミや紙切れが落ちているとしたら,そこで生活する人の心の状態を垣間見ることもできます。
 『ゴミを1つ捨てる者は,大切な何かを1つ捨てている。ゴミを1つ拾う者は,大切な何かを1つ拾っている」という言葉があります。「大切な何か」とは何なのか。「心」「信用」「思いやり」「公共心」「道徳心」等々。人によって様々な言葉が思い浮かぶと思いますが,「信用」「道徳心」が当てはまると思います。
 『環境が人を創る』と言いますが,環境を創るのは人です。分からないように捨てたつもりでも,そこには君の「信用」も捨てられているのです。考えてみましょう。