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平成30年7月6日(金)

 明日7月7日は七夕です。七夕は,君たちも知っているように織姫・彦星の星物語でもあります。7月7日はまだ梅雨の最中で星空もよく見えないことが多いようですが,鹿児島では旧暦で8月に行われることが多く,そのころには天の川を含めた星空もきれいに見えるものです。
 君たちは,七夕というと幼い頃,五色の七夕飾りと自分の願い事を短冊に書いて飾ったことを思い出すことと思います。
 実は,竹に短冊をつるして願い事をするようになったのは,江戸時代からだと言われています。習いごとをする人や,寺子屋で学ぶ子どもが増えたので,織姫・彦星の星物語に合わせて,年に1度,願い事をするようになったのだそうです。
 3年生の学年職員室の前には,七夕飾り用の竹が準備されています。「もう中学生だから,そんな子供みたいなことはしたくない」という人もいるかもしれませんが,学校に1学期,2学期,3学期と節目があるように,昔の人たちは,七夕を元旦や雛祭り,5月の節句と同じように1年の中の1つの節目として,来年の七夕までにできるようになりたいと考えたことを「願い事」として短冊に飾ったのだと思います。
 あと2週間で1学期が終わろうとしていますが,1学期を振り返り,3年生は1年後どんな高校生活を,2年生はどんな最上級生に,1年生はどんな先輩になりたいという願いを立てて,忘れかけている幼心に帰って七夕飾りと一緒に「願い事」を書いた短冊をつるしてみてはどうですか。幼い頃とは違った中学生だからこその「七夕」ができると思います。