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令和3年9月27日(月)
風が吹けば(松下幸之助)
 風が吹けば波が立つ。波が立てば船も揺れ(ゆれ)る。揺れるよりも揺れないほうがよいけれど,風が強く波が大きければ何万トンの船でも,ちょっと揺れないわけにはいくまい。これをしいて止めようとすれば,かえってムリを生じる。ムリを通せば船がこわれる。揺れねばならぬときには揺れてもよかろう。これも一つの考え方。
 大切なことは,うろたえないことである。あわてないことである。うろたえては,かえって針路を誤る。そして,沈めなくてよい船でも沈めてしまう結果になりかねない。すべての人が冷静にそして忠実にそれぞれの職務(しょくむ)を果たせばよい。ここに全員の力強い協力が生まれてくるのである。
 嵐のときほど,協力が尊ばれるときはない。うろたえては,この協力がこわされる。だから,揺れることを恐れるよりも協力がこわされることを恐れたほうがいい。
人生は運不運の背中合わせといえる。いつ突如(とつじょ)として嵐がおとずれるかだれしも予期することはできない。
 つねに自分のまわりを冷静にながめ,それぞれの心がまえをしっかり確かめておきたいものである。

令和3年9月22日(水)
「夕焼け」
 今日は,吉野弘(ひろし)さんの「夕焼け」の詩を紹介します。
いつものことだが 電車は満員だった。
そして
いつものことだが
若者と娘が腰をおろし としよりが立っていた。
うつむいていた娘が立って としよりに席をゆずった。
そそくさととしよりが座った。
礼も言わずにとしよりは次の駅で降りた。
娘は座った。
別のとしよりが娘の前に 横あいから押されてきた。
娘はうつむいた。
しかし
又立って 席を そのとしよりにゆずった。
としよりは次の駅で礼を言って降りた。
娘は座った。
二度あることは と言う通り
別のとしよりが娘の前に 押し出された。
可哀想に 娘はうつむいて
そして今度は席を立たなかった。
次の駅も 次の駅も 下唇(したくちびる)をキュッと噛んで
身体をこわばらせて・・・・・。
僕は電車を降りた。
固くなってうつむいて 娘はどこまで行ったろう。
やさしい心の持主は いつでもどこでも
われにもあらず受難者(じゅなんしゃ)となる。
何故(なぜ)って
やさしい心の持主(もちぬし)は 他人のつらさを自分のつらさのように
感じるから。
やさしい心に責められながら 娘はどこまでゆけるだろう。
下唇(したくちびる)を噛ん(かん)で つらい気持ちで 美しい夕焼けも見ないで。

 吉野 弘さんは,1926年(大正15年)生まれの日本の詩人です。この「夕焼け」は,吉野さんの代表作です。

令和3年9月21日(火)
全校集会講話
 皆さんが精一杯取り組んだ体育大会が終わりました。19日の体育大会は,本校創立75周年にふさわしい体育大会だったと思います。学校としては次の目標である文化祭への取組が始まろうとしています。さらには,部活動での地区の新人総体も控えています。部活動も制限はありますが,本日の放課後の練習から,時間的な制約はない状態で活動していいです。
 さて,皆さんは夜遅くまでテレビを見続けたり,電子機器を使ったりしていませんか?7月の講演会で,テレビはもちろん,携帯電話・スマートフォン,ゲーム機などの電子機器を小・中学生に夜9時以降は使わせないように提言がありました。
 電子機器の画面から,ブルーライトという光が出ています。このブルーライトは「目に見える光の中で最も強いエネルギーを持つ光」です。「紫外線に非常に近い波長の光」であるため,眠くなるのを妨げ,寝付きが悪くなるそうです。
 パソコンやスマートフォン,ゲーム機などのLEDディスプレイからは,たくさんのブルーライトが出ています。ブルーライトはエネルギーが強く,人間の目の角膜や水晶では止まらずに,網膜まで達します。ブルーライトを多く浴びることで,目が疲れてしまいます。さらには,目から情報を得ている脳が疲れてしまいます。脳が疲れてしまうと,勉強などをしてもなかなか頭に入ってこないため「物覚えが悪い」状態になります。実際,本校生徒で,スマホ中毒,ゲーム中毒になっているであろう生徒の数が少なくはないと推察されています。
 また,大隅地区PTA連絡会でも「電子機器9時オフ」が提言されています。生徒の皆さんは,自分の意思で「電子機器9時オフ」を守りましょう。
 最後に,今日から9月いっぱいは,秋の交通安全運動が実施されます。今年度は自転車の安全確保と交通ルール厳守の徹底など,4項目が設定されています。自転車を運転する際は,必ず自転車保険の加入しなければなりません。また,中学生以下はヘルメットの着用義務がありますので,しっかりあごひもを付けヘルメットを被り自転車に乗りましょう。